パイオニア、定額HSDPA通信が可能な「エアーナビ AVIC-T10」を発表
パイオニアが5月9日、データ通信機能を備えたパーソナルナビゲーションデバイス(PND)の新モデル、「エアーナビ AVIC-T10」を発表した。通信機能を利用し、リアルタイムコンテンツの検索や「ナビポータルサービス」が利用可能。
パイオニアは5月9日、通信モジュールを内蔵したポータブル通信カーナビ“エアーナビ”の最新モデル「AVIC-T10」を発表した。6月上旬に発売予定で、価格はオープン。
AVIC-T10は、5.8インチのワイドVGA(800×480ピクセル)TFTディスプレイを搭載したポータブル通信カーナビ。ワンセグやSDメモリーカードに記録したWMA/MP3/AACファイルが再生できるオーディオプレーヤー、ハンズフリー通話用のBluetoothなどを搭載し、車載ナビとして利用できるほか、取り外してパーソナルナビゲーションデバイス(PND)としても活用できる。
最大の特徴は、製品購入時にパイオニアモバイルネットワークスが提供する、月額1029円から2079円の2段階定額制を採用した専用通信サービス契約を結ぶ点。通信サービス契約を結ぶことで、AVIC-T10単体でリアルタイム情報が取得できるほか、PCや携帯電話と連携した各種機能が利用可能になる。
契約主体となって通信サービスを提供するのは、パイオニアの100%子会社のパイオニアモバイルネットワークスだ。インフラはソフトバンクモバイルが提供している。AVIC-T10用の通信モジュールは、パイオニアモバイルネットワークスとの契約完了後にユーザーの元に配送するしくみ。
AVIC-T10で利用できるサービスは、パイオニアが提供する「スマートループ渋滞情報」「駐車場満空情報」「ガススタ価格情報」「ピンポイントウェザードライブ」などのリアルタイム情報。また、テレマティクスサービスの企画・開発・提供を目的として、ソフトバンクテレコム、パイオニア、インクリメントPの3社が合弁で設立したナビポータルが提供する、PCや携帯電話と連携した目的地検索やルート検索機能、行動履歴から推測される周辺おすすめ情報、カーナビ向けの専用Webサイト「カーナビサイト」なども使える。
AVIC-T10の主な仕様は以下のとおり。
製品名 | エアーナビ AVIC-T10 |
---|---|
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 179.5×98.8×32.5ミリ |
重さ | 約500グラム |
GPS受信方式 | 30チャンネルマルチチャンネル |
TVチューナー | ワンセグ対応 |
メインディスプレイ | 5.8インチワイドVGA(800×480ピクセル) TFT液晶 |
内蔵スピーカー | 直径27ミリ |
内蔵アンプ | 1W |
対応電源 | DC12ボルト/AC100ボルト/内蔵バッテリー |
なおパイオニアは、エアーナビを“通信モジュールを内蔵したポータブルなカーナビ”と位置づけ、従来のPNDとは異なるジャンルの製品として展開していく考え。
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