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ウィルコムら4社、電子カルテを活用した医療サービスを開発――6月1日から試験サービス
どこカル.ネット、アピウス、メディカルコミュニケーション、ウィルコムの4社が、電子カルテを活用した医療サービス「ポケットカルテ」を開発。今秋の商用化に向けた試験サービスを6月1日から開始する。
ウィルコムは5月12日、日本サスティナブル・コミュニティ・センターの健康・医療・福祉分野情報化プロジェクトの「どこカル.ネット」、アピウス、メディカルコミュニケーションら3社と共同で、電子カルテを活用した医療サービス「ポケットカルテ」を開発したと発表した。今秋の商用化を目指して、6月1日から試験サービスを開始する。
ポケットカルテは電子化した健康情報を一元的に管理し、閲覧可能とするサービス。このサービスを導入することで、医療サービスの向上が見込めるという。ウィルコムは、電磁波が微弱で医療機器や人体への影響が少ないという特徴を生かし、同サービスに次世代PHSサービスを提供する。
試験サービスでは、ウィルコムのPHSユーザーを対象に、ポケットカルテホームページなどでの告知を通じて会員を募集し、会員向けに特定健診データの登録・閲覧システムを提供する。試験サービスを通じて(1)サービスへのユーザーニーズの把握(2)本格サービス移行に向けた問題点の洗い出し(3)協力企業や医療機関からの協力要請 などを行う予定だ。
4社は今後、「ポケットカルテ」への参加を広く呼びかけるとしており、医療機関と利用者の双方にとって安心・安全な医療環境の実現を目指す。また、同サービスを通じて医療費の削減や、予防医療・遠隔医療の促進、地域医療の再生など、医療分野のICT化に協力するという。
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