沖電気工業は5月12日、顔画像処理ミドルウェア“FSE”(Face Sensing Engine)の顔検出機能をLSIなどに実装する「顔画像処理ハードウェアIP」を開発し、販売を開始した。標準価格はオープンプライス。
同社は顔画像処理ミドルウェアのFSEを携帯電話市場やデジタルカメラ市場に提供してきた。2006年11月から販売している『FSE Ver.3』では、画像から複数の人の顔を検出し、個人を識別する機能を提供しており、デジタルカメラの顔検出オートフォーカス機能などに採用されている。
より高速に応答できる顔検出機能に対するニーズが高まる中、同社はCPU処理能力が低い組み込み機器にも適用できるソリューションとして、顔画像処理ハードウェアIPを開発。顔検出機能のCPU処理量が多い部分をハードウェアロジックで実現し、LSIで実装するもので、これにより、CPUの処理能力が高くない組み込み機器でも、30fpsの速度での顔検出が可能になるという。
同製品のソフトウェアインタフェースはFSE Ver.3と同様であるため、アプリケーション部分を変更することなく同製品への置き換えが可能。今後は個人識別機能のハードウェア IPの開発・提供も行う予定としている。
同製品は5月14日から16日まで、東京ビッグサイトで開催される「第11回組込システム開発技術展」のOKIネットワークLSI展示ブースに出展される。
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