インプレスR&Dのシンクタンク部門インターネットメディア総合研究所は7月9日、電子書籍市場の主要プレイヤーへのヒアリング調査と利用動向に関するアンケート調査の結果を発表した。
同調査は通信事業者、出版社、取次、ポータルサイト、コンテンツプロバイダなど電子書籍関連事業者全47社にヒアリングを行ったもの。その結果、日本の2008年3月期の電子書籍市場規模は355億円と推計された。2007年3月期は182億円と推計されることから、対前年度比で約2倍に推移していることになる。特にケータイ向け電子書籍市場は283億円と対前年比で約2.5倍に拡大しているという。
同社は調査結果を収録した「電子書籍ビジネス調査報告書2008」「電子コミックビジネス調査報告書2008」を7月11日に発売する。最新の市場動向とユーザー動向の両側面から多角的に分析を行っており、ケータイ電子書籍ユーザーへのアンケートでは、利用率や他メディアとの接触時間、ケータイ小説の利用なども40項目にわたって調査し、ケータイ電子書籍ユーザーの利用実態と分析結果を報告している。
電子書籍ビジネス調査報告書2008、電子書籍コミックビジネス調査報告書2008ともに冊子版、PDF印刷可能版があり、価格はいずれも5万8000円。現在予約を受け付け中だ。
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