2個のLEDで10個と同等の輝度――ケータイの入力キーを明るく照らす「導光シート」

[ITmedia]

　NECエレクトロニクス関連会社の日本電子ライトは7月10日、携帯電話の入力キーを効率よく明るく照らすために表面に特殊な処理を施した「導光シート」を製品化し、7月より量産、販売を開始したことを発表した。

　同製品は光学シミュレーション技術を使って設計した導光パターンを、0.1〜0.2ミリの光学フィルム上にスクリーン印刷で形成したもの。端面で発光するLEDの光を拡散し、携帯電話の入力キー部を均一に光らせることにより、LEDの輝度を落とすことなく面全体を均一の明るさで光らせ、ムラの少ないイルミネーションデザインを可能にする。

　同社の導光シートを採用することで、2個程度のLEDシステムでも、従来10数個必要とされた入力キー照明システムと同等以上の輝度と均一の照明を実現でき、システムの低コスト化と低消費電力化に貢献するという。

　製品はユーザー設計に応じたカスタム仕様となる。携帯電話の入力キー部レベルのシートのサンプル価格は約100円。なお製品には、スクリーン印刷方式による上面発光タイプと、特殊切断加工による側面発光タイプの2種類がある。