2WAYオープンスタイルに込めた、“映像のWooo”の神髄──「Woooケータイ W62H」:開発陣に聞く「Woooケータイ W62H」(2/3 ページ)
2代目“Woooケータイ”「W62H」はディスプレイが横にも開く機構を採用し、テレビに加えて“映像全般”を楽しむスタイルを提案する。なぜこのデザインなのか、初代Woooケータイから何が進化したのか。Woooケータイ W62H開発チームに開発の裏側を聞いた。
ヒンジの造形を生かした「フィンガーフレームフォルム」
Woooケータイ W62Hの想定ターゲットは20代から30代の、自分のライフスタイルを大切にしたいと考える社会人。手触りがよく、指紋が目立たないつや消しのソフトフィール塗装を施したシェードブラック、ややグリーンを調合したレーザー光線を連想させる深みのあるレーザーブルー、そして見る角度によって色が変化するマジョーラカラーを用いたフラッシュシルバーの3色で展開する。
本体デザインは2WAYオープンのヒンジを生かし、左右非対称の「フィンガーフレームフォルム」と呼ぶデザインの手法を取り入れた。L字状にした人差し指と親指を重ねてその間から写真の構図を確認する──あれである。人差し指と親指の間にできる“水かき”部分のなだらかな曲線と鋭角が対になっている。これにより、片側で支持するヒンジをアクセントに据えながらも主張しすぎない、微妙なバランスのとれたフォルムを実現した。
「よく見ていただくと、外観以外にもこのフィンガーフレームの造形をさまざまな箇所で使っています。例えば、ディスプレイの枠、サイドキー、ダイヤルキー、充電端子のカバー、カメラ、受話スピーカー、そしてストラップホールもそうですね。このほかにもあるので、購入された方はぜひ細かいところも探してみてください(笑)。そのほか、特徴のあるヒンジ部分は金属風の輝きがある蒸着塗装を施し、ワンポイントを表現しています」(高田氏)
“Wooo”ブランドの製品は「先進と上質」を根底のテーマにデザインされるという。先進感は新しい技術や機能、デバイスなど。上質さは、これら新技術の裏付けに基づき、本体を美しく見せる表現と製品に与える特徴を融合する意味が込められる。
「Woooケータイ W62Hのカラーテーマは“ルミナス”、つまり光をモチーフにしています。背面に“スリットイルミネーション”というイルミネーションを配置し、ヒンジに沿うラインと“WIN”ロゴが光る、ワンポイントのおしゃれを演出する仕掛けです」(高田氏)
スリットイルミネーションはボディカラーによってラインの色が異なり、発光色の混ざり方によっても異なる表情を見せる。このイルミネーションとともに、マジョーラカラーを用いるフラッシュシルバーは粒子の粒ひとつひとつが光を放つ宝石のような演出を、逆にシェードブラックは光をすべて吸収することをイメージしたマット仕上げに施すなど、デザインとイルミネーション、カラーリングそれぞれに異なる個性的なテーマを取り入れた。
ボディカラー別の“個性”は内蔵コンテンツにもおよぶ。ユーザーインタフェース(UI)のデザインも“ルミナス”をテーマに、動きのあるFlash待受やVIVID UI(アクロディア製)によるメニューUIをカラー別に用意した。
「KCP+を採用したので、VIVID UIを活用した動きのあるメニュー、例えばフォーカスを合わせたアイコンを動画で華麗に表現できるようになりました。もちろんWoooケータイ W62Hはそれを積極的に活用しています。(きせかえメニューなども利用できるので)デフォルトのUIデザインはユーザーさんが替えてしまうとそれまでということもあるかもしれませんが、デフォルトこそが長く使っていただけるよう、メーカーがまず責任をもって真剣に取り組まなければならないことだと思います」(高田氏)
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