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公取委、イー・モバイルの「定額パック24」広告に警告

公正取引委員会は9月4日、イー・モバイルが音声サービス開始時に展開した広告について、消費者の誤解を招くおそれがあると警告した。これを受けて総務省も、分かりやすい情報提供と適正な表示をするよう要請した。

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 公正取引委員会は9月4日、イー・モバイルが音声サービス開始時に展開した広告について、消費者の誤解を招くおそれがあると警告した。これを受けた総務省も、分かりやすく適正な表示をするよう要請している。

 警告を受けたのは、イー・モバイルが2月末から5月にかけて展開した「定額パック24」の交通広告とテレビCM。公正取引委員会は(1)交通広告とテレビCMにおいて、付帯条件の表記が広告全体の大きさに比べて小さい文字で記載され、誤解を招きかねない (2)新聞広告と雑誌広告で展開した他社PHSとの比較広告において、定額サービスの利用料が他社PHSと比べて半額であるかのように表示され、誤解を招きかねない という2点が、不当景品類及び不当表示防止法第4条第1項第2号の規定に違反するおそれがあると警告した。

 イー・モバイルは、「自主基準やガイドラインを順守して広告を制作しているが、今回の警告を厳粛に受け止め、より一層分かりやすい適切な広告表示を行うよう努める」と謝罪した。なお、警告対象となった広告の掲出はすでに停止している。

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上が交通広告(縮小したもの)、下がテレビCM。公取委は、付帯条件の文字が小さいことから、別途データ通信料などがかかり、実際は最低でも月額1980円かかることが分かりづらいとした
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他社PHSとの比較広告。公取委は「他社PHSに比べておよそ半額になるのは、1カ月のデータ通信サービスの利用が2万3825パケットの場合であり、データ通信サービスの利用条件によってはPHSより高くなる場合やおよそ半額にならない場合がある」と指摘


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