第1回 小さいけれど使いやすい?――「WILLCOM 9」:「WILLCOM 9」の“ここ”が知りたい
シンプルなデザインとコンパクトさが目を引く、ウィルコムの折りたたみW-SIM端末「WILLCOM 9」。その小ささは、WILLCOM 9の操作性にどんな影響を与えているのだろうか。ディスプレイやダイヤルキーの使いやすさをチェックした。
シンプルなデザインが強い印象を与える「WILLCOM 9」(WS018KE)。W-SIM対応端末としては、「キッズケータイ papipo!」以来となる折りたたみボディを採用し、ケータイと比べて一回り小さいコンパクトさを実現した。そんなWILLCOM 9の操作性に関わる部分をチェックした。
質問:ダイヤルキーや十字キーの使い勝手はどうか
WILLCOM 9のダイヤルキー/十字キー/決定キーは本体のデザインに合わせたスクエアなデザインとなっている。本体サイズはかなり小さいが、各種キーは本体の幅をギリギリまで使ってそのサイズを最大限確保している。そのため、本体の小ささに比べて、キーが押しにくいといった印象はない。

左から、前モデルの9(nine)+、WILLCOM 9のホワイト、WILLCOM 9のブラック。十字キーは、楕円形からスクエアなデザインに変更されたことでサイズが大きくなり、押しやすさが向上した(写真=左)。十字キーは細かい溝が掘られているため、指の感覚だけで他のキーと区別がつく。また、十字キーが一段低くなっており決定キーが押しやすい。ただし、十字キー操作時に決定キーが誤入力されてしまうこともあった(写真=右)
一般的な大きさの折りたたみ端末である、ソフトバンクモバイルのパナソニック モバイルコミュニケーションズ製端末「820P」と比較。WILLCOM 9のキーサイズは820Pと比較しても見劣りせず、むしろダイヤルキーは820Pよりも横幅が長い。キー回りだけで比較すると本体サイズの違いは感じられない(写真=左)。Samsung電子製「820SC」との比較。ちなみにWILLCOM 9のバックライトはオレンジ色本体の横幅をめいっぱい使い、スクエアなデザインを採用してサイズを確保したキーは、“押した感”がしっかりと感じられるものだ。ほかの端末に比べても遜色ない押しやすさを実現したと言えよう。
ただし、ダイヤルキーは凹凸がないフラットな形状となっているため、指先のみでどのキーなのかを判断するのが難しい。オレンジ色のキーバックライトは若干暗く、あまりきれいに光らないのも残念な部分だ。
質問:ディスプレイは見やすいか? 小さすぎないのか?
WILLCOM 9のディスプレイは、前モデルの9(nine)/9(nine)+から大きな変更はなく、2インチのQVGA(240×320ピクセル)表示対応のTF液晶を採用している。ワンセグ機能や動画再生/撮影機能などがないため、このサイズでもさほど困ることはないだろう。
メニュー画面やメール、Webブラウザの文字サイズは、初期設定状態で「中」に設定されており、必要に応じて文字サイズを変更できる。

文字サイズの変更は、メインメニュー→基本設定→表示選択→文字サイズで行える(ショートカットはセンターキー→5キー→2キー→6キー)(写真=左)。メール本文の入力。文字サイズは、左から「小」「中」「大」(写真=右)質問:ストラップホール、W-SIMスロット、外部メモリスロットはどこか?
WILLCOM 9の左右側面には、一切のキーやスロット、端子類がない。そのため、閉じてしまえば誤動作する可能性はなくなるが、ちょっとした操作でも必ず端末を開く必要がある。
また、ディスプレイ側ボディの先端にW-SIMスロット、ダイヤルキー側ボディの底面に外部接続端子と平形ヘッドフォン端子がある。なおWILLCOM 9は外部メモリに対応しておらず、データ保存領域は内蔵メモリ(データ16Mバイト/メール4Mバイト)のみとなる。
質問:W-SIMを差し替えるときに、オンラインサインアップが必要か
W-SIM対応端末の多くは、W-SIMを差し替えた際にW-SIMとW-SIMジャケットをひも付けるオンラインサインアップが必要。その点はWILLCOM 9も同様だ。ただし、音声通話とライトメールの送受信は、オンラインサインアップなしでも利用できる。
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