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ウィルコムと中国検索大手「Baidu」が協業――訪日客向けにPHSレンタルや観光情報を提供
ウィルコムと中国検索大手の「Baidu」(百度)は、中国からの訪日客を対象としたPHSレンタルと観光情報の提供といったサービスの提供について、2社で検討することを発表した。
ウィルコムとBaidu(百度)は9月30日、PHSを活用した中国語ユーザー向け「モバイル情報サービス」の提供について両社で検討することを発表した。中国から観光やビジネスで来日するユーザーを対象に、PHS端末のレンタルや観光情報の提供などを目指す。
中国からの訪日客数は年々増加傾向にあり、2007年の中国からの訪日客は94万3400人で、前年比で16.2%、13万人以上増加している(独立行政法人国際観光振興機構による推計値)。しかし、訪日客への観光情報提供は十分ではなく、ウィルコムと百度はこの状況を解消するため、モバイルによる情報提供サービスを両社で検討することになったという。
協業の第1弾として、2008年内を目途にビジネスや観光で訪日する中国語ユーザー向けにPHSレンタルサービスを開始。さらに、日本での中国語コールセンターの開設や、中国国内でのPHS受け渡しなどレンタルサービスの強化を検討する。
Baiduは、中国市場を中心に検索サービス「Baidu.com」を提供する企業。検索市場において全世界3位シェアを持ち、2008年1月には日本向けサービス「Baidu.jp」をスタートさせた。また、モバイル情報サービスの強化にも積極的に取り組んでいる。
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