スポットワンセグ、京都と東京で同時放映――KDDIら5社が実証実験
KDDIら5社が、京都で開催される太秦戦国祭りでエリア限定ワンセグの実証実験を実施。同イベントのオリジナル映像を、東映太秦映画村と秋葉原のイベントスペースの2カ所で同時に放映する。
KDDIは10月10日、ITコンソーシアム京都、京都放送、エフエム京都、京セラコミュニケーションシステムと共同で、スポットワンセグの実証実験を実施すると発表した。10月18日、19日に京都の東映太秦映画村で開催されるイベント「太秦戦国祭り」で実験を行う。
スポットワンセグは、数メートルから数十メートルという、ごく限られたエリア向けに提供するワンセグ放送。今回の実証実験は、イベントにちなんだオリジナル映像を、京都・東映太秦映画村に加え、東京・秋葉原DearStage DEMPAビル店でも同時に放映するもので、KDDIによれば2つの拠点向けにエリア限定番組を放映するのは初の試みだという。
2拠点におけるスポットワンセグの同時放映は、KDDIが開発した「ワンセグ・IP/RF変換技術」の採用で実現している。なお、実証実験では、ITコンソーシアム京都が京都での実験の企画・コーディネート、KBS京都とFM京都が京都での技術サポート、KCCSがシステム全体の技術開発・運営、KDDIが遠隔地におけるIP/RF変換技術の提供を担当する。
KDDIでは10月12日から19日にかけて、今回の実験と連動した一般ユーザー参加型の視聴実験を実施。スポットワンセグと、スポットワンセグの続きの映像を自宅のPCなどで視聴可能にする「続きリンク」の2つの技術を利用した「ポットワン」サービスを検証するもので、実験参加者はワンセグケータイを通じて、太秦映画村や秋葉原のエリア限定で放映される番組を視聴できる。また、視聴中に続きリンクを登録すると、自宅のPCで続きの映像を視聴できるほか、プレゼントなどへの応募も行える。
実験の参加にあたっては、ワンセグ対応の携帯電話からのモニター登録が必要となる。
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