“素材”と“生活密着”機能にこだわる――韓国ケータイトレンドの今とこれから（後編）：韓国携帯事情（2/2 ページ）

韓国の最新ケータイトレンドを探る後編では、バイオプラスチックを使ったエコケータイ、金属やカーボンを使ったタフネスケータイ、専用機並みのカメラ機能やスケジュール機能を持つモデルを紹介する。

[佐々木朋美，ITmedia]

“フランクリン・プランナー”ケータイ

　さらにLG電子からは「世界初」（LG電子）という、システム手帳で有名な「フランクリン・プランナー」の時間管理機能を搭載した携帯電話「LG-SU100（SKT）」が登場した。メインディスプレイはワイドQVGA表示の3インチ有機ELで、タッチパネル操作に対応する。

SU100の裏面は皮のような素材となっており、高級感があると同時に持った際の滑り止め効果をも持っている

フランクリン・プランナーの画面。終了したミッションには横棒が引かれている。画面中央には「追加」ボタンがあり、随時予定などを追加できる（写真＝左）。入力されているミッションの詳細内容を表示。詳細内容のほか、重要度や進行状態も入力できる（写真＝中央）スケジュールの検索。日にちを指定して検索できる（写真＝右）

PC版のフランクリン・プランナー。携帯電話内に登録されている内容を同期できる

　フランクリン・プランナーは、メモやスケジュール管理といった通常の手帳として使えるだけでなく、目標達成や生産性の向上といった自己管理を行える。LG電子によると、世界に3000万人もの愛用者を誇るフランクリン・プランナーを、携帯電話で利用できるようにしたという。

　“フランクリン・プランナー”ケータイといえるSU100は、日程検索や目標、主要課題の作成といった、一通りの機能を備えた。タッチパネルディスプレイには常に「追加」ボタンがあり、目標や日程などを随時追加していけるのが便利だ。また終了した日程やミッションなどには、チェックすれば横棒が引かれて表示され、未履行／履行済みの項目が一目瞭然なのも分かりやすい。ここで入力した予定などは、BluetoothやUSBケーブルでPCと同期することも可能だ。

　これまでどちらかと言えば脇役的な存在だった携帯電話のスケジュール機能だが、SU100では“主役”という扱いだ。これを機に携帯電話内蔵のスケジュール管理機能を使い始める人も増えそうだ。SU100は11月末販売予定で、価格は未定となっている。

佐々木朋美

　プログラマーを経た後、雑誌、ネットなどでITを中心に執筆するライターに転身。現在、韓国はソウルにて活動中で、韓国に関する記事も多々。弊誌「韓国携帯事情」だけでなく、IT以外にも経済や女性誌関連記事も執筆するほか翻訳も行っている。