富士通は10月29日、2009年3月期の連結業績予想を下方修正し、営業利益が前期比で26.8%減となる1500億円にとどまる見通しだと発表した。前回予想は2200億円だった。ロジックLSIや電子部品、HDD、PC、携帯電話で減収を見込むため。
修正後の予想は、売上高が5兆500億円(前回予想は5兆3500億円)、経常利益が1200億円(同1850億円)、純利益が600億円(同1000億円)。
LSI、電子部品、HDD、PC、携帯電話などで市況が悪化している上、世界的に競争が激化。さらに円高の進行に伴い、ユーロやポンドについて下期の想定レートを見直し、ユーロは前回予想の155円から125円に、ポンドは200円から160円に修正する。ドルは上期と同じ100円。
4〜9月期の連結決算は、売上高は前年同期比2.4%減の2兆4537億円、営業利益は12.3%減の385億円、経常利益は同2.9%減の290億円。純利益は46億円で、93億円の赤字だった前期から黒字転換した。
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