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NokiaとUCバークリー校、リアルタイムのモバイル交通情報ソフトを実験
NokiaとUCバークリー校が、携帯電話を利用したリアルタイムの交通情報システムの実証実験を開始する。
米カリフォルニア大学バークリー校(UCバークリー校)とフィンランドのNokiaは11月6日、携帯電話にリアルタイムの交通情報を送信するソフトの運用実験を10日に開始すると発表した。
この実験は、米運輸省が推進する道路の渋滞緩和と安全向上を目指すプロジェクト「Mobile Millennium」の一環。GPS機能を持ち、Javaアプリケーションに対応するGSM携帯のユーザーであれば、専用ソフトを無料でダウンロードし、実験に参加できる。ただし、参加者数は当面限定される。また実験には大量のデータの送受信が必要となるという。
ソフトの開発では、UCバークリー校、Nokia Research Centerらが協力。デジタル地図データはNokiaが7月に買収したNAVTEQが提供している。
専用ソフトを搭載した携帯電話を積んだ車が定められた地点を通過するごとに、車の速度と位置情報がリアルタイムでサーバに送信される(送信者のIDは通知されない)。集まったデータから交通量モデルを作成、推測された交通量データが携帯電話に送信されるとともに、プロジェクトのサイトに掲載される。
専用ソフトは、100台の車を使った9カ月間の限定実験を無事終えている。今回の公開実験では、まずサンフランシスコ湾岸とサクラメントを結ぶ主要高速道路および主要一般道路でデータを収集する。
実験開始後1カ月間はソフトのダウンロード数を限定する。2009年4月には、1万人のユーザーが利用できるよう、システム容量を拡大する計画という。
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