中国のHuawei Technologies(以下ファーウェイ)は12月8日、商用利用が可能なHSPA+(High Speed Packet Access Plus)ネットワークと端末のライブデモンストレーションを、世界で初めて実施したことを発表した。
HSPA+ソリューションのライブデモは、通信事業者PCCWの協力を得て香港で実施。第4世代の携帯通信基地局と携帯ブロードバンド端末「E182E」を使用し、広帯域アプリケーションの同時処理がHSPA+のデータ通信速度で転送可能であることを実証した。
またPCCWはデモ時に、光バックホールで最大速度を実現するなど、HSPA+の携帯ブロードバンドサービスをサポートする大容量ネットワークの準備が、すでに整っていることを示したという。
ファーウェイのHSPA+対応ソリューションおよびE182Eは、2009年初旬に商用化される予定だ。
関連記事
- ソフトバンクモバイル、2009年初めに水戸市内でLTEの実証実験を開始──装置ベンダーはHuawei
ソフトバンクモバイルは11月7日、LTE(Long Term Evolution)システムの実証実験を茨城県水戸市内で行うと発表。実験用装置のベンダーには華為技術日本(ファーウェイ・ジャパン)を選定した。 - 総務省、HSPA+方式の導入に向けた告示改正案を公表――意見募集を開始
総務省が9月3日、HSDPA方式を拡張した高速通信規格「HSPA+」の導入に向けた、告示改正案を公表した。合わせて改正案に関する意見の募集を開始した。 - HSDPAからLTEに、段階的に高速化――HSPA Evolutionのロードマップ
ドコモが2010年の商用化を目指し、KDDIが事実上の採用を認めるなど、次世代高速通信規格としてLTEに注目が集まる一方、一部の通信キャリアはLTEまでの高速化を段階的に進めるHSPA Evolutionの導入を検討している。両規格の現状と今後のロードマップを、日本エリクソンCTOの藤岡雅宣氏が説明した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.