アイピーフレックスは1月7日、3GPP-LTE方式に適用できる受信部ベースバンドLSIの設計をNTTドコモから受託したことを発表した。ドコモは3GPP-LTE方式の次世代移動通信サービス「スーパー3G」を2010年度後半に投入する予定としている。
アイピーフレックスは3GPP-LTEの要求条件である下り100Mbpsのデータ伝送を実現するための「2x2-MIMO信号分離回路」に、「TURBOデコーダ回路」を追加したベースバンドLSIを試作。低消費電力化を目指して回路化を考慮したCプログラムでの最適化、固定小数点化におけるビット精度の最適化を図り、低消費電力レイアウト設計サービスを提供するエイ・アイ・エルの協力を得て、物理設計レベルでの最適化も行った。
消費電力が改善された富士通マイクロエレクトロニクスの65ナノメートルCMOSスタンダードセルを採用しており、NTTドコモの実験では、約100Mbpsのデータ伝送を40mW以下の低消費電力で実現できることが実証されたという。
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