iPhone 3Gでワンセグ視聴──「TV&バッテリー」を使ってみた:「テレビ」アプリはユーティリティカテゴリーに(2/2 ページ)
iPhone 3G専用のワンセグ視聴オプション「TV&バッテリー」の販売が、いよいよ1月9日から始まった。12月31日から一部のソフトバンクショップで先行販売が始まったTV&バッテリーと、先日早くもアップデートされた「テレビ」アプリ1.0.1を使って、その使用感を確認してみよう。
接続が完了したら、ホームボタンでホーム画面に戻り、TV&バッテリーの電源が切れていないか確認してテレビアプリを起動する(TV&バッテリーは5分以上何の動作も行わないと自動的に電源が切れる)。起動すると、視聴できるチャンネル一覧が表示される(東京地域の場合)。
なおテレビアプリは、初期設定では地域が「関東/東京地域」になっているので、そのほかの地域では設定を変更する必要がある。チャンネルリストの画面右下の「設定」ボタンを押すと、テレビアプリの各種設定が可能だ。「地域選択」を選択すると、手動でチャンネルを設定する地域が選べる。地域は都道府県を選ぶようになっているので、県境に近い場所などでは、隣の県を選んだほうが受信状態がいいような場合もあるかもしれない。電波をうまく受信できない場合は、近隣の地域を設定してみたりするとよくなる可能性もある。
ちなみに無線LANのSSIDやWEPキーを設定したい場合は、この設定画面で「ネットワーク設定変更」を開けばいい。「情報の確認」ではアプリのバージョンとTV&バッテリーのファームウェア情報が確認できる。
チャンネル選択は一覧画面から
各種設定が終わると、ようやくワンセグの視聴が可能になる。実際の放送を視聴するには、チャンネルを一覧から選択すればいい。テレビアプリは、バージョン1.0では起動時に番組情報を取得する仕様だったが、バージョン1.0.1では画面左下の「番組情報取得」ボタンを押して手動で取得する方式に変更されており、番組情報の受信を待つことなくチャンネル選択ができる。一度視聴したチャンネルは、番組情報が表示された状態になる。
視聴画面は、iPhone 3Gのディスプレイが16:9ではないため、上下に黒い帯が入る状態か、左右を切ってフィットさせた状態になる。表示モードを切り替えるには、画面をダブルタップする。ボリューム調整は側面のボリュームスイッチ、チャンネルの変更は画面をタップすると表示される情報表示エリアの「完了」ボタンを押して、チャンネル一覧画面に戻って行う。
欲を言えばチャンネルの切り替えやボリュームの調整を画面のタッチでできるとなおよかったと思う。このあたりは今後のアプリのバージョンアップに期待したいところだ。データ放送や、縦画面での視聴への対応も、ぜひ検討してほしい要素だ。
iPhoneでワンセグが見られる──そこに「ソフトバンクの意地」を見た
番組は、TV&バッテリーで受信した電波をさらに変換してWi-Fiで送っているため、ケータイのワンセグよりもさらに数秒のタイムラグがあるものの、単体で視聴している分には気にならない。最近のケータイはフレーム補間などの技術を用いて映像をなめらかに映すため、ケータイのワンセグと比べると画質にはまだ不満が残るが、iPhone 3Gでワンセグが視聴できるようになった点は素直に賛辞を送りたい。
ワンセグ視聴時はTV&バッテリーとiPhone 3Gを接続する必要はないため、屋内で視聴する際などには、TV&バッテリーだけ受信状態がよくなる窓際に設置するといった使い方ができるのはなかなかいい。屋外で視聴する際にも、TV&バッテリーはポケットやカバンに入れておき、iPhone 3G本体だけを手に持てばいいので、ケータイのワンセグと比べても違和感はあまりない。
価格を1万円以下に抑え、「ワンセグが見られない」「バッテリーの持ちが悪い」という、ユーザーの2つの不満を解消したTV&バッテリー。iPhone 3G本体と同時購入すれば、TV&バッテリーも分割払いで購入できるので、“とりあえず押さえておきたい”周辺機器の1つと言えるだろう。
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