ワールド・オブ・ライズ「なぜ電話してきた?」:Mobile&Movie 第338回
映画に登場する“モバイル製品”をチェックする「Mobile&Movie」。今回ご紹介するのは、レオナルド・ディカプリオとラッセル・クロウが競演した『ワールド・オブ・ライズ』。CIAとテロリストの攻防にNokiaのケータイが活躍します。
作品名 | ワールド・オブ・ライズ(Body of Lies) |
監督 | リドリー・スコット |
制作年・製作国 | 2008年アメリカ作品 |
今回ご紹介する作品は、レオナルド・ディカプリオとラッセル・クロウが競演した『ワールド・オブ・ライズ』。ワシントン・ポストのジャーナリストの小説をもとに、アメリカのCIAとテロリストの攻防を描きます。主人公はNokiaのケータイをフルに活用し、テロ組織と戦います。
中東で長期間潜伏を続け、今では流暢にアラブ語も操れるほどになったフェリス(レオナルド・ディカプリオ)はCIAの優秀なエージェント。テロや誘拐と隣合わせの危険な状況の中で、テロ組織の情報を収集していました。
ヨーロッパでの爆破テロが相次ぎ、アル・サリームという指導者が率いるテロ組織が実行犯という情報を得たフェリスは、イラクで任務にあたっていました。助手として行動をともにしているバッサーム(オスカー・アイザック)が、テロ組織の情報提供者とコンタクトを取れたといい、3人で会うことになります。
テロリストは本当にアメリカに情報を売り渡すのか、罠なのではないか……こんな緊迫した状況の中、フェリスの携帯電話が鳴り出します。
相手は、フェリスの上司ホフマン(ラッセル・クロウ)。ワシントンのCIA本部から、衛星カメラで行動を監視し、携帯電話で指示を出してきたのです。
「なぜ電話してきた?」
と怒鳴りつけるフェリス。フェリスは現場で命を張って任務を遂行していますが、ホフマンはデスクでモニターを見ているだけ。現場では到底できそうにない命令を受けることもしばしばで、フェリスはホフマンに苛立ちを隠せません。ホフマンは非情に、人の命よりも何よりも、アメリカ合衆国を守ることが重要だと説くのです。
ホフマンの手出しによって、結局、情報提供者との接触は失敗してしまいますが、体を張って有力な情報を得たフェリスは、イラクでの失敗を乗り越えて、ヨルダンでさらにアル・サリームについて情報を収集することに。
ヨルダン政府の情報局と連携して、今度こそ任務を成功させようとするフェリス。ヨルダン人のスパイを組織に潜り込ませ、アル・サリームの居場所を探る作戦を実行します。しかし、またもやホフマンは横槍を入れてきて、そのスパイをCIAの支配下にむりやり置こうとします。そのやり方は乱暴で、せっかく潜り込ませたスパイが見つかってしまいそうなほど滑稽でした。
携帯電話でフェリスは
「俺に任すなら、よけいな手出しはよせ」
と激怒。
「君を支援しただけだ。危険だからな」
と冷徹にホフマンは、ワシントンの安全な場所で支持を送るだけ。フェリスは、ホフマンのやり方では絶対に証拠をつかめないと悟り、自ら極秘作戦を実行することにします。それは全世界に対して“嘘をつくこと”……
フェリスが行った作戦とは? アル・サリームの居場所は判明したのか? クライマックスは、手に汗を握る展開です!
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