ニュース
ドコモ、KTFの株式持ち分をKTの普通株式と転換社債に交換――KT・KTF合併に伴い
ドコモは、2005年12月に資本参加した韓国2位の携帯キャリアKTFの株式持ち分を、親会社でKTFの合併先であるKTの普通株式と転換社債に交換することを発表した。
1月20日、韓国1位の固定通信事業者であるKTと韓国2位の携帯電話事業者であるKT Freetel(KTF)の合併を受けてNTTドコモは、KTFの株式持ち分をKTの普通株式と転換社債へ交換することを発表した。
ドコモがKTFに出資していた株式持ち分は10.72%。合併後は持ち分の40%をKTが発行する普通株式に、60%を同じくKTが発行する転換社債に交換することを、同日付でKTと合意した。今後、KTおよびKTFの株主総会において合併承認と所定の手続きが完了次第、ドコモが株式と転換社債を保有する。
ドコモは2005年12月、国際ローミングサービスの利便性向上、新規サービスの展開、関連機器の仕様の共通化によるコスト削減などを目的に、KTFへ出資。事業技術協力委員会を設立し、韓国におけるW-CDMA網の早期展開や端末の共同調達を実現するなど、協力関係を築いてきた。
今後もドコモは、韓国最大の固定通信事業者であるKTと携帯電話分野で協力関係を継続し、日韓両市場における競争力強化とユーザーの利便性向上を目指すとしている。
関連記事
- 連載韓国携帯事情:WiBro音声通話、MVNO解禁、キャリア再編――激動する2009年の韓国携帯市場
タッチパネル端末の流行、固定回線と携帯電話のセット商品の高い人気、WIPIの義務化廃止決定など、さまざまな出来事があった2008年の韓国携帯業界。幕を開けたばかりの2009年もすでに、さまざまな変化が起きている。今後予想される韓国市場の変化を見てみよう。 - ドコモ、USB接続のHSDPA端末を開発――韓KTFと共同調達へ
NTTドコモが、HSDPA通信に対応するUSB接続端末「A2502 HIGH-SPEED」の開発を発表した。2005年に資本参加した韓KTFと共同で、端末の開発・調達を目指す。 - アジアの携帯キャリア8社が加盟するアライアンスの正式名称が決定
NTTドコモと韓国、台湾、インド、香港、インドネシア、シンガポール、フィリピンの携帯キャリアが加盟するアライアンスの正式名称が決定した。 - アジアの携帯キャリア7社が提携──HSDPA国際ローミングも
NTTドコモと韓国、台湾、インド、香港、インドネシア、シンガポールの6地域のキャリアがアライアンスを結成する。国際ローミングと法人向けサービスで事業協力を進める。 - ドコモ、韓国2位のキャリアKTFに655億円出資
NTTドコモは韓国の携帯キャリアKTFに、約655億円を出資すると発表した。委員会を設置して、事業提携も検討する。 - ドコモが韓国2位の携帯キャリアに出資との報道
NTTドコモが、韓KTFに600億〜700億円出資するとの報道があった。ドコモによれば「交渉しているのは事実」。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.