第3回 タッチパネルをロックせずに“誤操作防止”できる?:「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」ロードテスト(2/2 ページ)
「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」はタッチパネルを使って快適に操作できるが、ディスプレイが常に表を向くので、誤操作する恐れもある。今回は、効率よくタッチパネルの誤操作を防ぐ方法を考えた。
ディスプレイを触らずに本体を閉じる
というわけで、「画面を触らずに/ロックせずに/誤操作せずに/片手で」スライドを閉じる方法を考えてみた(意外と条件が多いことに気付く)。
まず1つが、ディスプレイの外枠を押しながら本体を閉じる方法。これなら画面を触らずに本体を閉じられる。筆者は左手でケータイを持つので、ディスプレイの左側面を軽く押しながら閉じている。
ただしこの方法は、“手の具合”によってうまくいかないことがある。冬場は特にそうだが、手が乾燥した状態でケータイを触るとツルツル滑ってしまい、スムーズに閉じられない。手洗い後や入浴後、汗ばんでいるときなど、手が微妙に湿った状態でケータイを触るとうまく固定されるので、ディスプレイ側面に触れながら本体を閉じられる。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
2つ目はやや裏技的だが、待受時以外の状態で電源キーを押した直後にいつもどおり本体を閉じるという方法。電源キーを押してから待受画面に戻るまでの1〜2秒間は、画面に触れてもセンサーが(ほぼ)反応しない。タイミングよく閉じる必要があるが、電源キーを押してすぐに閉じれば、たいていうまくいく(筆者は失敗したことがない)。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
2つ目の方法の欠点は、待受状態から閉じたいときは、いちいちほかの画面を呼び出す必要があり、手間がかかること。そこで3つ目の方法。それは待受画面の下部にある7つのアイコンの“少し上”を押して閉じるのだ。ここにはデスクトップアイコンやウィジェットを置いていないので、通常よりもやや上の部分を押すことになるが、ほぼ誤操作せずに済んだ。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
これら3つの方法を使い分ければ、だいたい片手でスムーズに本体を閉じられる。
「1.8秒」にわずかなストレス?
ちなみに、このクローズ後点灯時間を「すぐに消える」に設定しても、実はすぐには消えない。ストップウォッチで計測してみたところ、本体を閉じてから画面が消灯するまでに1.8秒ほどの時間がかかる(先に紹介した動画を参照)。これを「すぐ」ととらえるかは人によるが、少なくとも筆者は「すぐではない」と思う。
外出先で操作を中断してポケットにしまいたいときは、本体を閉じた直後に画面を触るとデスクトップアイコンなどに触れてしまい、機能が立ち上がってしまう(ポケットにしまう際に画面を触るので)。なので本体を閉じた後は、いったん画面が消えるのを確認しないといけない。「1.8秒」の一呼吸が必要なので、わずかにストレスを感じてしまう。
わがままを言うとキリがないが、せめて1秒以内に画面が消灯してくれれば、まさに「文句なし」だった。とはいえ、この設定のおかげでタッチパネルをロックせずに済んだので、大いに役立っている。
タッチパネルを完全にロックする
ディスプレイのロックやクローズ後点灯時間などで誤操作防止をしても、ポケットやカバンの中でなんらかの原因でサイドキーが押され、ロックが解除される可能性もある。どのキーを押しても反応しないよう、タッチパネルを完全にロックすることはできるのだろうか。
「セキュリティ設定」の「キー操作ロック」を利用すれば、画面が点灯したり本体を開いてもロックは解除されず、暗証番号を入力する必要がある。ケータイを操作するたびに暗証番号を入力するのは面倒だが、1回だけロックする「即時」設定もあるので、誤操作を防ぐ1つの方法として覚えておきたい。
関連記事
- 第2回 タッチ+物理キーを使った“最強のショートカット”を作る
「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」はタッチパネルを使ったショートカットのほか、十字キーやダイヤルキーなどの物理キーを使ったショートカットも豊富だ。これらのショートカットをうまく使い分ければ、より素早く目当ての機能やデータにアクセスできる。 - 第1回 かゆいところに手が届く――「デスクトップショートカット」を試す
ソフトバンクモバイルのハイエンドモデル「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」は、タッチパネルを搭載したことで、操作性が大きく向上した。ロードテストの第1回では、待受画面からさまざまな機能やデータを呼び出せる「デスクトップショートカット」の使い勝手を検証する。 - タッチだからこそ“親指文化”にもこだわった――「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」誕生秘話
ハーフXGAサイズの3.8インチのタッチパネルディスプレイ、モーションセンサーといった先進的なデバイスを搭載した「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」は、現行ケータイではトップクラスのスペックを誇る。大型ディスプレイを搭載した理由、タッチパネルに盛り込んだ工夫とは――シャープの開発陣に話を聞いた。 - 第1回 16GバイトのmicroSDHCは使える?――「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」
3.8インチのハーフXGA液晶やタッチパネルを備え、ソフトバンクモバイルの冬モデルの中でもハイスペックな「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」。“ここ”が知りたい第1回は、外部メモリの対応状況や着信LEDなどの基本事項をチェックした。 - 第2回 閉じたまま通話できる?――「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」
「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」は、タッチパネルやモーションコントロールセンサーを使った直感的な操作ができる。今回はWebブラウズ中に横画面で文字入力できるか、閉じたまま通話や新着メール確認ができるか、などについて調べた。 - 大画面のタッチパネルと快適操作、撮ることそのものが“超楽しい”カメラ──「FULLTOUCH 931SH」
携帯最大クラスのハーフXGA 3.8インチタッチパネル液晶が特徴の「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」。カメラは5.2MのCMOSとハイエンドの他機種より少し劣るが、タッチパネルのメリットを存分に生かした操作性が秀逸。「撮るという作業そのものがとにかく楽しい」と思えたケータイカメラだった。 - 「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」発売――新規の実質負担額は5万円台前半
ソフトバンクモバイルの「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」と「Nokia N82」が発売された。都内量販店では、新スーパーボーナス加入時の新規価格がAQUOSケータイ FULLTOUCH 931SHは月々2180円、Nokia N82は月々680円と案内されていた。 - 写真で解説する「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」
3.8インチのハーフXGA液晶を搭載する「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」は、すべての操作がディスプレイのタッチでできるフルタッチ機構を採用したのが大きな特徴だ。タッチパネルの使い勝手を中心に各種機能をチェックした。 - 世界初、3.8インチハーフXGA液晶搭載の“FULLTOUCH”ケータイ―― 「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」
「3.8インチ大画面」+「FULLTOUCH」で多彩な機能を快適に使いこなす――シャープ製の「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」は、最先端のデバイスと高機能が凝縮された、秋冬モデルの“全部入り”ケータイだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.