米Texas Instrumentsは、同社の携帯電話向けアプリケーションプロセッサ「OMAP3」に、45ナノメートルプロセス製品の「OMAP36x」ファミリーを追加すると発表した。クロック周波数やビデオ性能が異なる4製品がラインアップされ、サンプル出荷は2009年後半を予定している。
OMAP36xファミリーは、65ナノメートルプロセスの従来製品「OMAP34x」ファミリーに比べて消費電力を約25%低減しながら、グラフィックス性能を75%高めたチップセット。端末メーカーは、65ナノメートルプロセスで構築したソフトウェア資産を生かしながら、より低消費電力で高性能な端末を提供可能になるという。
なお、OMAP3プラットフォームについてはNECが「近い将来の端末向けソリューションとして採用する予定」(NEC モバイルターミナル事業本部 本部長の田村義晴氏)としている。
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