SamsungとTI、「DLP Pico」搭載のプロジェクターケータイをデモ:Mobile World Congress 2009
Mobile World Congress 2009のSamsungブースとTexas Instrumentsブースでは、Samsungが開発したプロジェクターケータイ「I7410」の実機デモを行なっている。TIが開発した「DLP Pico」モジュールを採用し、最大50インチまでのスクリーン投影が可能。
Samsung Electronicsが最大50インチまでの映像を投影できるプロジェクター内蔵携帯電話「I7410」を韓国で2月から、欧州でも間もなく発売すると発表(2月18日の記事参照)した。Mobile World Congress 2009のSamsung ElectronicsブースとTexas Instrumentsブースでは実機展示が行なわれている。
I7410は、タッチパネルに対応したワイドQVGA(240×400ピクセル)表示の3.2インチ有機ELディスプレイを搭載する端末。通信方式はGSM(900M/1800M/1900MHz)とUMTS 2100をサポート、UIにはSamsung独自のタッチUI「TouchWiz UI」を用いる。
プロジェクター機能は米Texas Instrumentsの「DLP Pico」モジュールを採用し、最小5インチから最大50インチまでのスクリーン投影が可能だ。再生をサポートする動画形式はMPEG-4、H.263、H.264。オフィス文書を見るためのドキュメントビューワーも備えた。再生可能な音声ファイルはMP3やAAC、WMA、WAVなどでFMラジオも搭載している。静止画や動画はもちろん、パワーポイントで作成したスライドや、受信したメールなども投影できる。
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カメラは顔検出AF対応の5メガCMOSで、外部メモリには最大16Gバイトまで対応するmicroSDHCを利用する。なお、内蔵メモリは150Mバイト。外部接続機能として、Bluetooth v2.1とUSB2.0を用意した。サイズは111.7(高さ)×56.7(幅)×17.2(厚さ)と、携帯電話としては大きめ。ただし、50インチまでのスクリーン投影が可能なプロジェクターを内蔵していると考えると、かなりの小ささといえる。
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