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エリアメールに対応、組み込みも容易に――ドコモ、ユビキタスモジュール「FOMA UMO3-KO」発売
モジュール内にアプリケーションの実行環境と記憶領域を搭載することで、機器側にCPUやメモリを搭載する必要をなくし、モジュール自体が接続した周辺デバイスの動作を制御するCPUとして動作するようにした。
NTTドコモは3月28日から、機器への組み込みのしやすさに配慮したFOMAユビキタスモジュール「FOMA UM03-KO」を発売する。FOMAハイスピードに対応しており、上り最大5.7Mbps、受下り最大7.2Mbpsの高速通信を利用できる。
パケット通信機能、音声通話機能などに加え、回線が混雑した場合にも影響を受けることなく緊急地震速報などのデータを受信できる「エリアメール」に対応。ユビキタスモジュールとして初となる位置測位機能への対応も果たし、GPSボードとモジュールを合わせて機器に組み込むことで、トラックやバス、建設機械などの位置情報の確認が可能になった。
機器への組み込みのしやすさにも配慮した設計となっており、モジュール内にアプリケーションの実行環境と記憶領域を搭載することで、機器側にCPUやメモリを搭載する必要をなくし、モジュール自体が接続した温度センサーなどの周辺デバイスの動作を制御するCPUとして動作するようにした。また、M2M市場で汎用的に使われるコネクタをあらかじめ搭載した「FOMA UM03-KO専用アダプタセット」と、上記の機能に位置測位機能を付加した「FOMA UM03-KO専用アダプタセットG」も用意した。
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