第3回 LTEスマホで長電話する人のための節約術:誰でも簡単! LTE対応スマホ初心者の料金節約術(2/3 ページ)
連載の第1回で、LTEスマホの料金プランが長電話には向かないという話をしました。無料通話分がなく、30秒当たりの通話料も高いのです。第3回では長電話派の人にピッタリな「無料通話サービス」を紹介します。
多くの人と話すならLINEよりSkypeや050 plusが便利
ここでは数ある無料通話サービスの中から、6種類を選びました。
無料通話サービス | LINE | FaceTime | カカオトーク | FUSION IP-Phone SMART | Skype | 050 plus |
---|---|---|---|---|---|---|
提供 | LINE Corporation | アップル | カカオジャパン | フュージョン・コミュニケーションズ | マイクロソフト | NTTコミュニケーションズ |
月額利用料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料/月400円他 | 月315円(2カ月無料) |
無料の範囲 | LINE同士 | アップル端末同士 | カカオトーク同士 | SMART同士 | Skype同士 | 050 plus同士 |
無料の範囲(固定と) | なし | なし | なし | 050IP電話の一部 | なし | 050IP電話の一部 |
非加入者との通話 | なし | なし | なし | 30秒8.4円 | なし/1分3円22銭〜 | 1分16.8円/3分8.4円 |
利用できる端末 | スマホ、タブレット、フィーチャーフォン、PC | iPhone、iPad、iPod touch、Mac | スマホ、タブレット、PC | スマホ、タブレット、PC | スマホ、タブレット、PC | スマホ、タブレット、PC |
独自電話番号の付加 | × | × | × | ○ | △(有料/非通知) | ○ |
※PC向けサービスはMac非対応の場合がある
LINE、FaceTime、カカオトークは、同じサービスの人同士で利用する無料通話です。しかし固定電話に発信することはできず、同じサービス以外の人とは通話ができません。その代わり、スマホの電話帳を利用して同じサービスに加入している人を確認でき、電話帳に登録している人をそのサービスに招待する機能も備えています。
SMART、Skype、050 plusは、同じサービス同士で無料通話ができるのに加え、固定電話ユーザーや、これらのサービスに加入していない人との通話も有料ながら可能です。しかもその通話料はLTEスマホよりもかなり安いのです。
最近、iPhone用アプリ「SMARTalk」をリリースした「FUSION IP-Phone SMART」は、長らくβ版として提供されていましたが、アプリの発表に合わせて正式サービスを開始しました。基本使用料0円、非加入ユーザーとも30秒8.4円で話せるシンプルで安い料金プランが魅力です。固定電話では「050番号」がついた一部のIP電話との無料通話が可能です。ただし後述する「050 plus」のIP電話と違い、無料で話せる050番号は少なめになります。
以前は設定に若干分かりづらいところがありましたが、SMARTの登場で初心者でも使いやすくなりました。Androidアプリも開発予定ですし、現在もGoogle Playで配信されているIP電話用のアプリ「エイジフォン」などで利用できます。PC、タブレットでも設定ができれば使えます。
Skypeは無料通話の草分けともいえる有名なサービスです。無料のプランではSkypeユーザー同士で無料通話ができ、有料プランではSkype以外のユーザーと通話ができます。国際電話の料金プランがたくさんあって選ぶのが大変ですが、LTEスマホをそのまま通話に使うよりは安くあがります。表では「日本国内でケータイ、固定電話両方に通話をする場合」を想定しています。
一番安い料金プランは、月額課金がないプリペイド(前払い)式。1500円分を購入することになりますが1分3円22銭〜での通話が可能です。ケータイに電話をかけると1分17円50銭になりますが、それでもケータイ各社の料金プランより安いのです。
月額プランもあります。「固定電話だけとの通話」「固定電話とケータイとの通話」で料金プランが分かれていますが、固定・ケータイを気にせず通話するのなら月400円で60分まで1分6円66.7銭、月790円で120分まで1分6円58.3銭という2つのプランになります。
050 plusは月315円のプランのみ。ケータイへは1分16.8円(PHSへは1分10.5円)、固定電話には3分8.4円で電話をかけられます。こちらもやはり、ケータイ会社の料金プランより安く、固定電話の中に提携先の050番号のIP電話が含まれていれば、無料で通話ができます。この提携先が非常に多いのも050 plusの特徴です。
なお、有料3サービスのうち、SMARTと050 plusは「050」の電話番号が付加され、1台で2つの電話番号が使えます。Skypeも番号を付加できるのですが有料(2250円/3カ月まで)で、しかも日本国内同士で通話をすると相手には「非通知」表示になってしまいます。これでは国内通話が中心で節約を考えている人には、ちょっと選びにくいですね。
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