HTCの新ミドルレンジ「Desire 816」をHTC Oneと並べてみた:Mobile World Congress 2014
HTCがMWC 2014に合わせて発表した「Desire 816」をプライベートイベント会場で発見。「持つな! 触るな! 」というデリケートな機材をじっくりと眺めてみる。
ミドルレンジだけれど、一部機能はHTC One相当
HTCは、2月24日(現地時間)にスペインのバルセロナで、新モデル「Desire 816」と新しい技術「Power To Give」の概要を紹介する説明会を行った。
「Desire 816」は、HTCのスマートフォンシリーズでハイエンドラインアップ「HTC One」に続くミドルレンジをカバーするモデルになる。ボディカラーや外装のデザインを意識しながらも、購入しやすい価格も重視する(といいつつ、実売予想価格は明らかにしていない)。価格重視のミドルレンジモデルだが、ディスプレイのサイズは5.5インチとハイエンドクラス相当の大きさだ(ただし、解像度は720×1280ピクセル)。
本体サイズは、78.7(幅)×156(高さ)×7.99(厚さ)ミリ。重さは約165グラム。この重さでバッテリー容量は2600mAh。
カメラ機能を重視したのもDesire 816の特徴だ。メインカメラは有効1300万画素で、HTC Oneでも採用した「HTC Zoe」をミドルレンジモデルでも導入した。インカメラは有効500万画素で、こちらも自分撮りできれいが画質を実現することを重視した。
モバイルプロセッサーは、クアッドコアタイプのSnapdragon 400シリーズを搭載して動作クロックは最大1.6GHzになる。システムメモリとして使うRAMの容量は1.5Gバイト、データストレージとして使うフラッシュROMは8Gバイトと、このあたりのスペックはハイエンドモデルからやや抑えている。一方で、ディスプレイの短辺方向両脇にはスピーカーを内蔵し、HTCのサウンド補正技術「HTC BoomSound」を導入するなど、メディアプレイヤー関連性能は、HTC Oneに相当する。
本体搭載のインタフェースは、短辺下面にMicroUSBを備えるほかは電源ボタンと音量調整ボタンだけだ。そのほか、無線接続としては、IEEE 802.11 b/g/n準拠の無線LANとBluetooth 4.0が利用できる。BluetoothはaptXにも対応する。また、オプションでNFCにも対応する。
ワイヤレスWANは、4G-LTEにも対応する。欧州モデルでは800/900/1800/2600MHz帯域(バンド20/8/3/7)に、アジアモデルでは800/1800/2100/2600MHz帯域(バンド8/3/1/7)にそれぞれ利用できる。
出荷は中国で先行して3月から開始する予定で、その後、全世界に向けて4月から出荷する予定だ。日本への出荷は未定という。
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