スマホ、タブレット時代の“コンセント足りない問題”を解決――USB充電タップでスッキリ:ビジネスタブレットのお供に(1/2 ページ)
スマホ、タブレット、携帯音楽プレーヤーなど、USB充電式のデバイスは増える一方。電源アダプターは重くてかさばり、出張の時には荷物になってしょうがない。そんなときに便利なのがUSB充電タップ。どんな製品があるのか見ていこう。
スマートデバイスを購入すると、ついてくるUSB充電アダプター。これを電源コンセントに差し込み、USBケーブルをスマートフォンと接続すると充電できる。
しかし、このような充電式の機器が普及するにつれ、充電アダプターの数も増える一方だ。いかにスマートフォンやタブレットが軽くてコンパクトでも、家やオフィスのコンセント周りは電源アダプターだらけになってしまう。
特にタブレットは、内蔵バッテリーの容量が多いこともあり、電流供給能力の関係で充電アダプターも大ぶりになりがちだ。形も不揃いなため、アダプターの組み合わせによっては、隣り合うコンセントが使えなくなることもある。出張に行くときなども、重くてかさばる電源アダプターを持ち歩くのは気が重いものだ。
複数のスマホやタブレットを、1つの電源コンセントで充電!
こうした問題を解決すべく登場したのが、複数のUSBポートを備えた充電アダプターだ。いわゆるPC用のUSBハブとは異なり、充電と給電に特化。充電に必要な電流が大きいタブレットでも問題なく使えるのが便利な点だ。
充電アダプターを導入すれば、それぞれの機器に付属するアダプターが不要になる。接続用のUSBケーブルさえあればよく、コンセント周りがすっきりするのがうれしい。いろいろ意見はあろうが、3台以上のUSB機器を同時に充電するなら、必携といっていいだろう。今回は、この充電アダプターの選び方を紹介するとともに、現行製品の特徴を見ていく。
さて、この複数台対応のUSB充電アダプターだが、決まった名称がない。「(単なる)USB充電器」とは異なり、コンセントからの電源供給という目的を考えれば「USB給電器」「USB-ACアダプター」だが、これだと複数ポート対応というメリットがうまく伝わらない。
いろいろ考えたのだが、本稿では便宜上「USB充電タップ」と呼ぶことにした。テーブルタップのUSB版、というイメージだ。あらかじめご了承いただきたい。
USB充電タップ選びのポイントは?
USB充電タップを購入する際には、どんなポイントに注目すべきなのか? 個別に見ていこう。
1.各USBポートの給電能力(電流)とポート数
USB充電式の機器といっても、その性能はそれぞれ異なる。具体的には、端末側が求める電流量が違い、おおまかに類型化すると500ミリアンペア(0.5アンペア)、1アンペア、2アンペア以上の3種類に分けられる(もちろん例外はある)。値が大きくなるほど必要とする電流が多く、必要な電流が多いタブレットは付属する充電アダプターも大きくなるのが一般的だ。
各機器が実際にどれくらいの電流を求めているかは、付属するアダプターの表記を見て類推するしかない。例えば、Nexus 7(2012年版)は2.0アンペア。ただ、それよりも低い500ミリアンペア出力のアダプターに接続しても充電される(充電にかかる時間は長くなるが)。
最も注意しなければならないのはiPadの充電だ。アップルのサポートサイトによると、iPadの充電は最低でも1100ミリアンペア(1.1アンペア)以上の電流が必要となる。「PCのUSBポートでiPadを充電できない」という問題は、これに起因する。PCのUSBポートの電流は基本的に500ミリアンペアだからだ。なお、現行のiPad AirおよびiPad miniでは、出力電流2.4アンペア(5.2V時で12W)の電源アダプターが付属している。
USB充電タップに搭載されるポートは、この電流がそれぞれ異なり、2アンペア以上のポートが1〜2つ、1アンペアのポートが3〜4つという構成が一般的だ。iPadを2台以上同時に充電したい場合は注意しよう。
2.充電器全体での電流上限
テーブルタップと同じで、USB充電タップも出力電流には上限がある。今回紹介する製品は5.1アンペアもしくは4.2アンペアが限界。計算上、iPad(2.1アンペア)を2台とその他のスマートフォン(1アンペア)2台を同時に充電することはできない。事故の原因になりかねないので、つなぎすぎないよう注意しよう。
3.本体形状
これはもう千差万別で、好みで選ぶしかない。ただ、小さい方が持ち運びに便利なのは間違いない。また、机の上に設置するか、床の上なのかといった置き場所によっても選び方は変わるだろう。
4.電源コードの仕様
意外と重要なポイント。コードの長さのほか、コードをUSB充電タップから取り外せるか、プラグ部分が回転するか、といった点は、製品の使い勝手にかなり影響するのでチェックしておきたい。
5.その他
今回取りあげた製品の中では、パイロットランプの有無、海外対応(100〜240V)、一部の特殊なタブレットへの対応などが挙げられる。
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