冷静に「VAIO Phone」をレビューしてみる(外観編)(1/2 ページ)
VAIOファンの大きな期待を背負って登場した「VAIO Phone」。“VAIO”ブランドであるが故に話題先行の面もあるが、今回は1台のスマートフォンとして冷静に見て行きたい。第1回は外観を中心にチェックする。
VAIOファンが大きな期待を胸に登場を見守った「VAIO Phone」。発表された端末に対して複雑な感情をかき立てられたようで、ネット上で見られる感想や意見は決して好意的なものばかりではない。“VAIO”ブランドであることに注目しがちだが、今回のレビューでは1台のSIMロックフリースマートフォンとして冷静な評価をしてみたい。まずは外観を中心にチェックしてみよう。
無駄な装飾を排除したシンプルな外観
VAIO Phoneは、5型のHD(720×1280ピクセル)表示ディスプレイを搭載したAndroidスマートフォンだ。5型以上の大画面スマホが多い現在では平均的なディスプレイサイズを採用しており、本体サイズは約71.3(幅)×約141.5(高さ)×約7.95(奥行き)ミリで、重量は約130グラム。大き過ぎず小さ過ぎず、調度いいサイズという印象だ。
カラーは黒1色で、本体の正面と背面はガラス素材を用いた。そのため指紋が残りやすいのが致し方ないところ。これには耐指紋フィルムなどを利用すると緩和されるかもしれない。側面はマット仕上げの樹脂製で、固いゴムのような触感だ。この側面部でしっかりグリップできるので、不意の落下を防止できそうだ。
VAIOのロゴは、正面下部と背面の上部にある。ロゴの上にカバーガラスを重ねているらしく、使っているうちにロゴが傷ついたり剥げたりする心配はなさそう。ちなみに、背面のガラスは、カメラレンズとフォトライト、さらにスピーカーの部分が繰り抜かれている。カメラレンズは飛び出しておらず、ほぼフラット。おサイフケータイやNFCにも対応していないため、それらのマークもなくすっきりしている。ただ、非常に細かい部分だが、使っているうちに、ガラスを繰り抜いた部分にホコリが付着していくのが少し気になった。本体が黒いため、余計目立って見えるのかもしれない。
電源キーとボリュームキーは本体の右側面に配置されている。電源キーが側面の上側に、またボリュームキーと同じ側にあるため、個人差はあるかもしれないが間違ってボリュームキーと同時に押してしまうことがなく、個人的には気に入った部分だ。また、ボリュームキーには音量アップキーに凸形状、ダウンキーに凹形状の矢印が付けられており、指で触っただけで認識できて便利だ。
本体の左側面にはカードスロットを備えており、キャップに白い文字とアイコンでわかりやすく示されている。SIMカードとmicroSDカードとの一体型スロットで、上段にmicroSDカード、下段にSIMカードを差す。小さな穴に付属のピンを差し込むとSIMカード用の銀色のトレイを引き出せる。もともとトレイには2枚のSIMカードを置けたようだが、VAIO Phoneでは奥の部分が使えないように、シールでふさがれていた。
本体上端に35ミリのイヤフォンジャック、下端にMicro USBの外部接続端子がある。どちらもむき出しだが、VAIO Phoneは防水や防塵の機能を備えていないので、扱いには多少の注意が必要だ。なお、電池はビルトインタイプで、取り外すことはできない。
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