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「SNSは怖い」と逃げていた妻が、既に足を踏み入れていた世界(2/2 ページ)

ITオンチな妻に最新iPhoneを持たせて、悪戦苦闘っぷりを観察する本連載。FacebookやTwitterといったSNSには消極的だった妻だが、気付かないうちに足を踏み入れていた……?

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いつの間にか足を踏み入れていた妻


僕

 たしか前に、「あすけん」ってダイエット健康アプリを使い始めたって言ってたよね(過去記事参照)。最近も使ってる?


妻

 うん、かなりハマってるよ。



あすけん
僕

 どんな使い方してるんだろう。


妻

 自分のダイエット日記を公開して、趣味とか興味が共通している人たちとコメントしあって盛り上がるんだよ。単純に楽しいし、筋トレのメニューや低カロリー食のレシピを教え合ったりできて、実益もあるんだ。


僕

 なるほど、つまり不特定多数のユーザーさんが集って、匿名とはいえプロフィールやダイエット日記を公開したり、ユーザー同士でコメントしあっている、と。


妻

 うんうん。……あれ?


僕

 それって。


妻

 え!? もしかして「あすけん」もSNSってこと?


僕

 聞いている限り、立派なSNSだと思うよ(笑)。会員登録が必要なクローズドな世界ではあるものの、 キミも既にSNSを楽しんでいるじゃないの。


妻

 知らず知らずのうちに、あたしもSNSの世界に足を踏み入れていたんだ……。


 警戒していたはずの妻ですら、いつのまにかSNSを始めており、あまつさえ楽しみながら活用していた。本人にはそんな認識が今までほとんどなかったようなのも印象的だ。

Facebookの苦い思い出


僕

 で、あすけんは怖い場所なの? そんなことないよね?


妻

 怖くはないし、書き込む内容には気を付けているつもり。


僕

 あすけんが怖くないのなら、Facebookだって使っても良さそうなものだけど。


妻

 いや、Facebookでは不愉快な経験をしたことがあって。知り合いに勝手にあたしの写った写真を掲載されたの。あたしはFacebookはやってないから、公開されたときには確認できなかったんだけど、それが別の見られたくない人の目にとまったことがあって……。


僕

 うーん、自分でコントロールできないこととはいえ、けっこうそういうトラブルはあるみたいだね。


妻

 それ以来、どこでどう使われるか分からない人様のカメラには、なるべく入り込まないように注意してる。


 間接的な形で迷惑を被ってしまったことを、いまだに忘れられないでいるようだ。それでも、かなり注意深くSNSと向き合えているようで、少し安心できた。この様子であれば、軽率な発言をすることもないだろう。

我が家の情報を、カジュアル&無邪気に発信していた妻


妻

 ただ……。


僕

 ただ?


妻

 いま思えば、あすけんの日記に、“家から富士山が見えました\(^o^)/”って書いちゃったことがあった……。


僕

 ざっくりだけど、在住エリアを特定できるね。これがもし“スカイツリーが見えました”だったら、さらに絞り込める。


妻

 あと、何気なしに受験生の娘がいるってのも書いたことが……。


僕

 我が家の情報、キミが垂れ流してるじゃん(笑)。今後は投稿ボタンを押す前にひと呼吸して、“これ書いていいのかな?”と自問自答してね。


妻

 ち、注意します……。


 個人情報がカンタンに漏れてしまう危険性に気付いてくれた妻であるが、話はここで終わらない。この後、ネットとテレビとラジオを比較して、「情報流出という意味において、どのメディアが一番怖いか」という会話に続くのだが、意外にも妻はネットの怖さを過小評価していることに気付かされた。続きは次回!

妻の「あたしにも言わせて!」

 iPhoneを使うまでは、ネットを使う回数が少なかったこともあって、「SNSなんて自分には関係ないわ」としか思っていませんでした。なのに、たった数カ月でSNSにハマってしまっていたとは……。しかも、自分ではSNSを使っている自覚がなかったことにも驚かされました。いや〜、SNSって楽しいけど、怖い一面もあるんですね。


中山順司(なかやま じゅんじ)

ロードバイクをこよなく愛するアラフォーブロガー。ブログ「サイクルガジェット」運営。“徹底的&圧倒的なユーザー目線で情熱的に情報発信する”ことがモットー。ちょっぴり健康が気になって、自転車でも始めようかなとお考えの方が、「こんなコンテンツが読みたかった!」とヒザを打って喜ぶ記事をつくります。


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