厚さ0.5ミリの「紫外線チェック用シール」を肌に貼る時代が来る?
ロレアルが肌に受けた紫外線量を教えてくれる「My UV Patch」を発表。アプリを使って、どのように紫外線量を把握するのだろうか。
寒い冬もあと少しで終わり、暖かい春と日差しがやってくる。そうすると、同時に女性を悩ませるのが「紫外線」だ。人が長時間紫外線を浴びると、皮膚や目、免疫系に急性もしくは慢性の疾患が起きる。それだけではなく、女性には大敵である「皮膚の加齢」も促してしまうという。
普段太陽の下にいることが多いと感じている人は、一体自分がどれだけの紫外線を浴びているのか気軽にチェックできる物があれば便利だろう。今回は世界最大の化粧品メーカー「L'Oréal(ロレアル)」が開発した、紫外線量を簡単にチェックできるシール「My UV Patch」をご紹介したい。
「My UV Patch」は、1月6日〜9日にラスベガスで開催した、国際的なデジタル家電見本市「International Consumer Electronics Show 2016(CES 2016)」で発表された。機能性に富んだ製品だということで閉幕後も話題になっている。
厚さ0.5ミリのシールをモバイルアプリで読み取る
皮膚に貼って、浴びた紫外線量をチェックできるMy UV Patchの厚さは50マイクロメーター(0.5ミリ)。一本の髪の毛の半分程度というから驚きだ。サイズは直径2.5センチほどの円形。ストレッチの効く、粘着性のある素材でできている。
紫外線量を測る仕組みは、シールに含まれた感光性の染料にある。この染料が紫外線量を検知。その後、専用のモバイルアプリ「La Roche-Posay My UV Patch」を使用し、分析する。紫外線を浴びた量によってシールの色が変わるので、細かい色の変化から紫外線量を知ることができる。
iOSアプリの場合、起動して色が変わったシールをカメラで撮ることで、浴びた紫外線量を分析してくれる。Androidアプリでは写真を撮る必要はなく、NFC(近距離無線通信技術)を使ってアプリへ情報が送信される。
気になる「My UV Patch」の発売時期は?
L'Oréalのプレスリリースによると、製品化は2016年内を予定しているとのこと。現在、既に販売されている競合の製品は、硬く、つけ心地が良いものではない。そんな中、My UV Patchは「つけ心地の良さ」と「実用性の高さ」を強調している。
同社によると、「My UV Patch」は自分が浴びている紫外線の量を把握し、自分の行動を見直すことを目的に開発されたとのこと。発売時期は2016年内とされているが、できれば夏がくるまでに販売が開始され、海、山、川などアクティブに過ごす人々に役立つことを期待したい。
ライター
執筆:中井千尋(編集協力:岡徳之)
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