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人を妙に不安にさせる「既読スルー」 さまざまな心理がそこに

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 「既読スルー」はLINE用語の1つで、自分のメッセージが既読ステータスになっている(=相手が既に目にしている)にもかかわらず、何の返信も来ないことをいいます。ほかにも「既読無視」「既読ブッチ」「KS」(本来はスルーは「through」なので、KTのはずなのですが……)とも呼ばれています。

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 LINEでは、相手のメッセージを既読にしていると返事をしなくてはいけないような気がしてしまうため、既読を付けずにメッセージを読む方法なども存在しています。

 しかしもともとの話をたどれば、LINEは東日本大震災の発生をきっかけとして、「大切な人と連絡が取れるサービス」というコンセプトで開発されたといいます。相手が返信しなくても、読まれたことだけは分かる既読表示機能は「災害時などに返信がすぐにできない状況でも、確実に相手にメッセージが届いている」ということを示すために欠かせない機能だったようです。

 災害時には「既読」によって安否確認ができる、という意味合いで作られた機能が、日常生活では「なぜ読んでいるのに返答がないの?」と読みとられてしまうのはちょっと複雑ですが……。人間の心理は難しいものですね。

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