ガラケーで手一杯だった妻は「iPhoneとの100日戦争」を勝ち抜けたのか?(1/3 ページ)
度を超えたITオンチだった妻が、最新iPhoneを100日間使ってみた。ガラケーでもギリギリだった彼女が、到達できた現在地点は?
超ITオンチな妻に最新iPhoneを渡して、奮闘する様をつぶさに観察する本連載「彼女はiPhoneを使いこなせない」。iPhone 6sの購入から約3カ月がたち、当初考えていた「100日間戦争」もそろそろ終わりを迎えようとしている。
そこで今回は、この3カ月で妻がどこまで“到達”できたのか、その現在地を確かめてみたい。ある程度は使いこなせるようになったのか、これまでどんなことに困惑したのかを振り返りつつ、発表がうわさされる新モデル(iPhone SE?とかiPhone 7?とか)への要望も出し合ってみた。そして最後にはやはり、妻は巨大な爆弾を落としてくれたのだった……。
「iPhone妻」はどこまでたどり着いたのか
僕 今回はいったんここまでを振り返ってみようという回になるんだけど、この3カ月、どうだった?
妻 iPhoneマジでスゴイ。いままでのガラケーとはなんだったんだ……って驚きの連続だったよ。
僕 今では、本体の操作もアプリの扱いも、ほぼ問題ないよね。
妻 うん、あれだけ苦戦してたフリックにも慣れた。ガラケーの頃と同じくらいの入力スピードになったからストレスもない。だいぶ勘違いしてた地図アプリは今でもあまり使わないけど、必要になったら使える気はしてる。
妻の戦績一覧:
- オプション解約 → (夫の力で)やっつけた
- アプリダウンロード → 自力でやっつけた
- フリック入力 → 手なずけた
- 地図アプリ → 自信を深めた
- OSについて → スターウォーズで理解した
- イヤフォン → 距離感を保った
- Wi-Fiと4G → 誤解を解いた
- 電波について → 己のSF的思考に気付いた
- SNS → 気付けばハマっていた
- メディアについて → 持論を述べた
僕 こうして見ると大幅な進歩だね……!
妻 でしょ! あと、6sはなにより画面が大きくてキレイ。あなたの5sと比べても歴然の差だね。
そう、いまだに自分はiPhone 5sを使っている。手のひらに収まる4型ディスプレイが好きなのだ。ただ、妻のRetina HDディスプレイだけはうらやましくて仕方ない。
僕 ガラケー時代と、使い方で変わった点はある?
妻 ネットにつなぐ時間が激増したね。ガラケーのときはパケット請求が怖くて、メール以外はゼッタイしないって決めてた。写真添付すらしなかったからね。今は自宅のWi-Fiのおかげで、安心して使いまくれてパラダイス。
僕 キッチンでも、リビングでも、布団の中でもずっといじる姿は、買う前は想像もできなかったよ(笑)。ほかの変化は?
妻 カメラを使う機会が圧倒的に増えたかな。カメラの起動がワンタッチだし、画質も良いし、何の気なしにシャッターを押しちゃうんだ。撮影の楽しさを知ったのは想定外だった。
ガラケー時代の妻は、3年に1枚くらいしか写真を撮らなかった。それがこの変わりよう。確かにスマホは指のスライドだけでカメラを起動できるが、ガラケーだって2〜3回ボタンを押すだけで起動はできる。時間にして、ほんの1〜2秒の差しかないだろう。しかし、その差が「人に行動させる・させない」の境界線になってしまうこともあるのだ。IT業界に関わるものとして、勉強になった。
スクなんとか、最強
妻 (電源ボタンとホームボタンを同時押しする仕草をしながら)あと、スク……スクなんとかってのも便利すぎる。
僕 スクリーンショットね。
妻 それ! レシピサイトとか筋トレメニューとか、「あ、これ後で見たい」って画面をホイホイ保存できる。
僕 そっか、「スクリーンショット最高」っていう感想はちょっと意外だけど、ガラケーから乗り換えた人は確かにそう感じるかもね。ほかにはある?
妻 あとは音楽を聞く回数もすごく増えた。もはや、iPhoneさえあれば何もいらないって気がしてる。
僕 なんか若干広告くさい発言だな(笑)。じゃあ、ガラケーには戻りたくない?
妻 戻りたくないね。ゼッタイにスマホのままがいい。ただ……。
僕 ただ?
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