格安SIMを購入する際、ほとんどのMVNOでは分割払いでの購入が可能です。一例を挙げると、IIJmioではファーウェイの「HUAWEI P9 Lite」を一括または分割で販売しています。一括の場合は、2万7800円(税別、以下同)。分割の場合は毎月1200円で購入可能です。音声通話対応SIM「みおふぉん」とセットで購入すると、月額2800円からSIMフリースマホを利用できます。
基本使用料とオプションがセットになったプランも
最近では、端末代を単に分割払いするのではなく、基本使用料やオプションをセットにすることで割安感を演出するMVNOも登場しています。楽天モバイルは、端末代と基本使用料(2GBまたは4GB)に加えて、「5分かけ放題オプション」をセットにした「コミコミプラン」を提供。ZTEの最新モデル「Blade E01」の場合、1年目は1880円で利用できます(2年目は2980円、3年目は2446円)。
ただし、このプランは24カ月(2年)の最低利用期間が設定されています。この期間内に解約すると1万2000円の解除料を支払う必要があります。格安SIMやSIMフリースマホの魅力の1つは、大手キャリアの“2年しばり”のような制約が比較的緩く、ユーザーが自由にプランや端末の組み合わせを選べることですが、こうしたメリットはやや感じにくくなるでしょう。「最低でも2年間は利用する」「長く愛用できるモデルを選びたい」といった人には、こうしたプランが適しているといえます。
端末代の割引があるプランの利用は慎重に
特定の料金プランと端末を購入するユーザーに対して、一定の金額を割り引くサービスを提供するMVNOもあります。au系のMVNO「UQ mobile」は、最大30分の無料通話がつく「ぴったりプラン」と、指定機種(arrows M02、KC-01)を購入した場合に、毎月の機種代金と同額を割り引く「マンスリー割」を提供しています。そのため、指定機種であれば、端末代は実質無料になります。
“無料”と聞くと、お得なように思えますが、デメリットもあります。1つは契約から2年が経過すると、月額料金が1000円加算され、3980円と割高になる点です。そして、2年契約は自動更新となり、更新月以外の解約には9500円がかかります。「ぴったりプラン」は1GBと容量がやや少ないものの、無料通話分を考慮すればお得であるとはいえます。ただし、2年経過後は割高になるので、2年間きっちり解約する使い方がベストといえるでしょう。
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