ライカのダブルレンズで至高の一枚を――「HUAWEI P9」のカメラを徹底検証(3/6 ページ)
ファーウェイのSIMロックフリースマホ「HUAWEI P9」は、ライカのカメラレンズを2つ搭載しているのが大きな特徴。P9のカメラは何がすごいのか? ライターの荻窪圭がシーン別の作例とともに徹底検証する。(提供:ファーウェイ・ジャパン)
モノクロでカッコよく撮るべし
さて人物編最後はモノクロ。撮影モードから「モノクロ」を選ぶべし。P9はモノクロがきれいなのである。
それには理由がある。モノクロ専用のセンサーを使うからだ(2つあるカメラの内側の方)。なぜモノクロセンサーを使うときれいなのか。実は、カメラの「イメージセンサー」は「光の強さ」しか感じないので、もともと「モノクロ」なのだ。
でもそれではカラー写真を撮れないので、センサーの1つ1つの「画素」に「あなたは赤、あなたは緑、あなたは青」と担当を決めてカラーフィルターを付け、最後にそれらをまとめてカラー画像を作っているのである。
1200万画素センサーの場合、普通は赤と青が300万ずつ、緑が600万という割り当てになっている。そこから1200万画素のカラー画像を作るので、足りないところは画像処理で推測して補完している。これは世の中のデジカメのほとんどがそうだ。
モノクロセンサーは1200万画素全てを補完することなく使えるので、ディテールや階調がしっかりしたモノクロ写真を撮れるのである。カラーで撮ったものをモノクロにした写真よりずっときれいなのだ。
これなんか、薄い雲ごしに太陽が直接入った逆光写真だが、太陽回りの階調もすごく滑らかだし、印影もしっかりしていてすごくカッコよく撮れた。もちろんわざとシルエットっぽく撮っている。モノクロ写真のキモは「光」。陰影を意識して撮るべし。
さらにプロモードを併用すると完璧。下から上にスワイプするとPROモードになり、シャッタースピードやAF、露出(明るさ)などを細かくセットできる。
同じ場所で+1と−1の両方で撮ってみた。
明るくしたり暗くしたり光の当たり方を変えたりして撮ってみよう。モノクロ写真は面白いのだ。これはかなり明るくして、明るいところをわざと白く飛ばして撮った写真。
逆にわざと暗く撮ってワイルドな感じにも。
カラーだとうまく表現するのが難しいシーンも、モノクロなら大胆にセットできる。モノクロの方が豊かに表現できることもあるのが写真の面白いところ。何しろ、ライカ自身、モノクロ撮影専用デジカメを出しているくらいなのだ。P9のモノクロモードはすごくきれいで味があるので、ぜひ使ってみてほしい。
提供:ファーウェイ・ジャパン
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2016年12月10日
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