2017年は流行語大賞に「インスタ映え」が選ばれるほど、写真共有SNS「Instagram」が人気を集めた。そのInstagramが11月末、「2017年のトレンド」を表すランキングを発表。
発表されたランキングは、最もLikeされた写真・動画、最もフォロワーが多いセレブや最も写真が共有された場所、最も使われたハッシュタグなど。その中には「最もフォロワーが多いペット」も含まれていた。
確かに、Instagramを眺めているとペットなど動物の写真がよく登場する。では、実際にはどんなペットが人気で、彼らにはどのくらいのフォロワーがいるのだろうか。
1位 jiffpom(@jiffpom)―ポメラニアン、米国在住
世界で最もフォロワー数が多いペットの映えある第1位、ポメラニアンのJiffpomは、InstagramだけでなくYouTubeやスナップチャット、動画作成・共有SNSのmusical.lyでも大人気。これら全てのSNSを合計すると、2300万人ものフォロワー、ファンがいるという超セレブペットだ。
人気の理由は、2014年にケイティ・ペリーの歌「Dark Horse」のミュージックビデオへ出演したこと。さらに「世界で最も速く後ろ足だけで10m走り、世界で最も速く前足だけで5m走る」というギネス記録を持っているからだ。
人気者のJiffpomは、当然のように自分のウェブサイトを持つ。そこでは彼のロゴ入りTシャツやスマホケース、カレンダーやジグソーパズルなどを販売。彼に関する問い合わせ先として、タレントエージェントやリーガルエージェントが掲載され、ライセンス、マーケティング関連では北米、欧州、そして日本の担当者もいるようだ。
2位 nala_cat(@nala_cat)―猫、米国在住
350万人ものフォロワーがいる、猫部門人気ナンバーワンのNalaは、なんと元は動物保護施設に預けられていた捨て猫。生後5カ月で施設に預けられたNalaは飼い主の目に止まり、殺処分を免れた。そこから彼女の人生は180度変わり、今やInstagramの超人気者だ。
彼女もやはりウェブサイトを持ち、彼女自身のイラスト入りのTシャツやマグカップ、バッグが販売されている。飼い主の意向により、売上の一部が動物保護施設へ寄付されているという。
捨て猫からセレブ猫という変身ぶりはまるでシンデレラガール。真ん丸の目にフォロワーたちは癒される。
3位 Doug The Pug(@itsdougthepug)―パグ、米国在住
明るくて陽気、落ち着いた性格を持つパグは、Instagramでも一定の人気を保つ存在。3位にランクインしたフォロワー数300万人のパグ、Dougの写真は世界中のパグ好きにはたまらないだろう。
投稿されている写真には、サングラスをかけたり、一見筋肉モリモリのように見せる服を着たりとパグの特徴的な外見を生かしたユーモアに溢れるものが多く、フォロワーを魅了している。
しかも写真のコメントは、なぜか上から目線。それもまたパグの仏頂面に合っていると思え、毎回の投稿が待ち遠しくなりそうだ。
4位 Marutaro(@marutaro)―シバイヌ、日本在住
米国勢がランキングを占める中で、日本のシバイヌが4位にランクイン。丸太郎(通称まる)は、CMやテレビ番組への出演や書籍の発売、雑誌への掲載などメディアから引っ張りだこで、2016年には米国の「タイム」誌で「世界で最も影響のある動物100匹」に選ばれている。また、フォロワーの9割が海外ユーザーというインターナショナルなシバイヌだ。
まるの写真はどれもほっこりして癒されるものばかり。少しふっくらとした体形や優しい顔つきから感じるのだろう。
5位 Grumpy Cat(@realgrumpycat)―猫、米国在住
フォロワー数240万人で第5位にランクインしたのは、丸太郎とは対照的にいつも不機嫌そうな顔つきのネコ、「Grumpy Cat」。「grumpy」とは不機嫌な・気難しいという意味の言葉。普通にしているだけで不機嫌な顔のGrumpy Catは、どんな格好をしていても、目の前にキャットフードが置かれていても、何をしていても不機嫌そうなのだ。
また、プロフィール欄に記載されているハッシュタグ「#TeamGrumpy」では、Grumpy Catに負けないくらい不機嫌な顔つきの動物の写真が投稿されている。自分のペットの写真も投稿してみてはどうだろう。
6位 Marnie the Dog(@marniethedog)―シーズー、米国在住
「Marnie」もNalaと同様に、動物保護施設から引き取られ、今ではInstagramでの人気者となっている。引き取られたとき、彼女はすでに11歳。現在16歳の高齢犬だ。
Marnieには驚くべきエピソードがある。引き取られたとき、彼女の左目は灰色にくすみ見えなくなっていた。もう回復しないだろうといわれていたが、新しい飼い主の元で元気を取り戻した直後、なんと左目が透明度を取り戻し再び見えるようになったのだ。
そんな奇跡を起こしたMarnieのチャームポイントは、常に舌がペロッと出ていること。おばあちゃん犬の投稿で癒されること間違いなし。
7位 Tuna(@tunameltsmyheart)―チウィニー、米国在住
ダックスフントとチワワのミックス犬、チウィニーの「Tuna」は、口からちらっとのぞく小さな歯が印象的。センス抜群の写真と自然な表情で、フォロワー数は190万人を抱える。
投稿されている写真はどれも表情豊か。歯をむき出して怒っていたり、ニンマリと笑っていたり、かわいらしく上を見上げていたり。いつも違った印象の写真が投稿され、フォローしていて飽きない。
8位 JuniperとFig(@juniperfoxx)―キツネ、米国在住
犬、猫以外で唯一ランクインしたのが、2匹のキツネ「JuniperとFig」だ。ペットとして飼われることがほとんどない動物なだけに、その生活は気になるところ。2匹は犬と一緒に飼われており、その仲良しぶりも人気のポイントだ。
犬のように真ん丸に丸まったり、ベットの上でくつろいだり、頭をなでられて気持ち良さそうにしたりと、普段山にいるキツネが犬のように過ごす様子は、やみつきになる。
9位 Lil BUB(@iamlilbub)―猫、米国在住
「Lil BUB」は、生まれたときからいくつかの遺伝子異常を持ち、永久に子猫サイズで成長しない猫。また、いつも舌が出ているのは、極端に短い顎と生えてこない歯が原因だという。
身体は小さいけれどパワフルで、身体のハンディキャップを個性に変えてInstagramで人気者となっている。Instagramの他にもYouTubeで動画、Spotifyでは楽曲も配信している。
10位 Loki(@loki_the_wolfdog)―シベリアンハスキー、米国在住
10位にランクインしたのは、クールな表情と写真が印象的な、シベリアンハスキーとホッキョクオオカミとマラミュート(犬の品種の1つ)のミックス「Loki」。その大きさからも、Lokiがおっとりのしのしと歩く姿が想像できる。
人気の理由はLokiの見た目だけではなさそうで、写真・動画のクオリティー、伝わってくる飼い主とLokiの信頼関係、背景の大自然など、思わずフォローしておきたくなる要素が満載だ。
どれも個性豊かな10匹。お気に入りは見つかっただろうか。早速フォローしてお正月から癒されてみては?
ライター
執筆:中井千尋
編集:岡徳之(Livit)
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