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なぜ「HUAWEI nova 2」を扱うのか 今後も中華スマホは増える?――au春モデル発表会 質疑応答(1/2 ページ)

au春モデルの大きなトピックは、Huaweiのスマートフォンがラインアップに加わったこと。Huawei端末の中で「nova 2」を選んだ理由は? 今後もカスタマイズを抑えた海外端末は増えるのだろうか?

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 KDDIは1月9日、「au 2018春モデル説明会」を開催。プレゼンテーション後、KDDI 商品・CS統括本部 副統括本部長 兼 商品企画本部長の山田靖久氏と、同本部 パーソナルサービス企画部長の金山由美子氏は、記者からの質疑に応えた。また、発表会終了後には囲み取材も行われた。そのときの質問と両氏の回答をテーマ別にお伝えする。

au2018年春モデル
商品企画本部長の山田靖久氏(左)とパーソナルサービス企画部長の金山由美子氏(右)

HUAWEI nova 2をラインアップに加えた理由

―― Huaweiの端末を扱った理由は何か。

山田氏 Huaweiさんとは、これまでもルーターでだいぶ協力してもらってきた。その中で、スマホも国内でかなり実績を伸ばしていらっしゃる。われわれがユーザーのニーズをくみ取って、Huaweiのスマホを初めて出させていただくことになった。

au2018年春モデル
「HUAWEI nova 2」

―― Huaweiの「nova 2」は「Qua phone QZ」とセグメントが非常に似ていると思う。買いやすい価格といっていたが、その中でかなり近い2機種を出す意味をどう考えているのか。

山田氏 nova 2とQua phone QZは違うところがあると思っている。両方とも手頃な価格という面では通じるところがあるが、Qua phoneの場合は日本仕様で、防水など安心を重視するユーザー向け。一方、nova 2に関しては、お手頃で、かつ性能や機能を重視するユーザーをターゲットにしている。

au2018年春モデル
「Qua Phone QZ」

―― 春商戦に向けて安い端末が充実しているが、UQ mobileでも低価格端末がたくさん出ている。auでも低価格端末を強化していく意義は何か。

山田氏 他社のことなので、私からコメントする立場ではないが、auとしてはお客さまのニーズに合わせて、端末のラインアップをしっかり作っていきたい。

―― MVNO各社では、中華スマホがハイスペックなものから安いものまで、とりそろえられて花開いている状況だが、他の中国メーカーを採用する予定はあるか。

山田氏 現時点では、具体的な予定は全くない。ただ、auはお客さまのニーズに応えていくので、そういう機会があれば取り扱う可能性はあるかなと思っている。

―― 恐らく安く提供するためだと思うが、nova 2はau向けのネットワークに対応した以外、特にカスタマイズしていないと思う。今後も、グローバルモデルをauのネットワークだけ対応させて、そのまま安く提供するという方針で行くのか。

山田氏 今回のnova 2に関しては、auのロゴを入れ、われわれのサービスを提供する上でソフトウェアを中心にカスタマイズは当然している。今後、グローバルメーカーさんの端末で、auユーザー向けのカスタマイズは、やっていくのが基本ポリシー。

―― nova 2のおおよその値段は?

山田氏 税別でだいたい3万円前後を想定している(→「nova 2」と「Qua Phone QZ」は一括3万円 au春モデルの価格をチェック)。

―― Huaweiは「P10」や「Mate 10 Pro」などフラグシップモデルも出しているが、そこではなくミッドレンジの「nova 2」を扱った理由は何か。

山田氏 Huaweiさんは超ハイエンドからローエンドまで、全ての層で端末を出してらっしゃるが、われわれの今のお客さまはミッドレンジ層のボリュームが一番多く、ニーズも高いという調査結果があったので、今回はこういった形にさせていただいた。

―― nova 2は防水やFeliCaを搭載していないが、値段とのトレードオフで割り切ったということなのか。

山田氏 グローバル端末に日本仕様を実装するのは、当然コストが掛かる。コストが上がることによって人気がなくなるようなことはできないので、コストとのバランスは当然出てくると思う。

―― 今後、P10クラスのハイエンドのHuawei端末を扱うような可能性はあるか。

山田氏 今のところ、そういう予定はない。

―― 京セラの安い端末だけでは、ラインアップとして満足できなかったということか。

山田氏 京セラさんとHuaweiさんは、値段の層は同じように見えると思うが、ユーザー層は全然違う。京セラさんの端末の、日本仕様を中心とした安心は、お客さまのニーズとして大きく、そこはそこで重要。一方、(Huawei端末の)性能やフォルムとかも含めて、そちらはそちらでニーズがある。

―― 安い端末を作る海外メーカーは中国に多く、台湾メーカーもあるが、今はHuaweiが一番だという考えか。

山田氏 われわれが求めていたスペック、ブランドも含めての話だと思うが、そこにHuaweiが一番ミートした。

―― auのネットワークで動くSIMフリー端末はASUSなどで増えてきているが、ネットワークの対応はau側の協力がないとできないと思う。今後、グローバル端末をラインアップに加える方向性はありえるのか。

山田氏 グローバル端末をどう捉えるかということがあると思う。LGさんの端末やサムスンさんのGalaxyも当然、グローバル端末。グローバルのプレーヤーさんと一緒になって、市場を大きくしていく取り組みをわれわれは継続してやっていく。

―― 今回のnova 2のように、日本仕様を載せず、グローバルで売られているものとハードウェア的にほぼ変わらない端末を扱うことを今後も検討するのか。

山田氏 可能性はあると思う。メーカーさんといろいろ話し合って仕様を作り、日本のお客さんに合うようにしていくことは、われわれとしてはやっていきたいと思っている。

―― nova 2はauだけの販売になるのか。

山田氏 他社さんのことは分かりかねるので……。

―― 排他的な契約にしているのか。

山田氏 それはしていない。

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