選択肢豊富な「ストリーミング音楽」 どんなサービスがある?(2/3 ページ)
携帯電話の通信速度が向上するにつれて、ストリーミング音楽配信サービスが充実してきた。この記事では、筆者独自のレビューポイントを交えつつ、主なサービスを紹介していく。【訂正】
dヒッツ:対応アーティストが幅広い!
「dヒッツ powered by レコチョク」は、NTTドコモがレコチョクとコラボして提供している音楽配信サービス。月額料金は324円(聴き放題のみ)または540円(フルサービス)で、初回申し込みから7日間(現在はキャンペーンで31日間)は無料で体験できる。ドコモユーザー以外でも、dアカウントを取得すれば利用可能だ。
アプリのインストール後、ログインしなくてもすぐに試聴ができる(一部コンテンツは非対応)ので、サービスの雰囲気を知った後にお試し利用、お試し利用して気に入ったら契約継続、といったこともできる。
レコチョクとの協業ということもあり、「人気アーティスト数ナンバー1」をうたっている。実際、今回の筆者独自調査では、トップアーティスト99組中最多の88組が対応している。
特に、他アプリでは非対応傾向にある安室奈美恵さん、サザンオールスターズ、平井堅さんや秋川雅史さんの曲を楽しめることは魅力的。とりわけ、秋川雅史さんの曲があるのはdヒッツとApple Musicだけだ。
ただ、そんなdヒッツでも米津玄師さんの曲はなかった。
LINE MUSIC: 3ヶ月無料体験できる!
「LINE MUSIC」は、LINEアカウントを持っていれば誰でも使える音楽配信サービス。配信楽曲をLINEアプリの着信・呼び出し音に設定できることが特徴だ。
LINE MUSICはプランが大きく3種類あり、一番安価なベーシックプランがAndroid端末ユーザー限定であること以外は、どの端末からも利用できる。
- ベーシックプラン(月額500円):月間20時間まで音楽聴き放題
- プレミアムプラン(月額960円):時間制限なく音楽聴き放題
- ファミリープラン(月額1400円):時間制限なく音楽聴き放題・最大6アカウントまで同時利用可
ベーシックプランとプレミアムプランには「学割」がある。在学証明書を提示すれば、前者を月額300円、後者を月額480円で利用できる。学割を適用してもサービス内容は変わらない。
プレミアムプランとファミリープランについては、10カ月分の料金で1年間利用できる「年割」もある。ただし、年割と学割は併用できない。
アカウント登録しなくても、30秒の試聴はできる。対応曲数はAWAに次いで多い4800万曲で、筆者独自調査では第2位の87組のトップアーティストに対応している。1980年代のトップ歌手であるあみん、わらべ、瀬川瑛子さんの曲に非対応だったのは(筆者としては)痛い。70年代のアーティストは網羅しているので、古い曲に弱いわけではないようだが……。
【訂正:20時55分】初出時、米津玄師さん、小田和正さん、安室奈美恵さんの楽曲をストリーミング配信している旨を記載していましたたが、実際はいずれもダウンロード(別途購入)時のみ対応でした。お詫びして訂正致します。
Apple Music:洋楽に強い 実はAndroid端末でも使える
「Apple Music」はその名の通り、Appleが提供する音楽配信サービス。iPhone・iPad・iPod touchに加えて、Android端末でも使える。月額980円の個人向けプランの他、月額480円の学生プラン(在学証明書の提示が必要)や、最大6台のデバイスで使える月額1480円のファミリープランも用意されている。
いずれのプランも初回契約から3カ月間は無料だが、無料期間の終了後に自動的にApple IDにひも付いた決済方法(クレジットカード、iTunesカード残高、またはキャリア決済)で料金が引き落とされてしまうので注意が必要だ。
筆者独自調査では、99アーティスト中86組が対応。洋楽アーティストは完璧だった一方で、安室奈美恵さん、サザンオールスターズ、平井堅さんの楽曲はなく、dヒッツと比べると邦楽にはやや弱い印象だ。
AWA:対応曲数5000万以上! 無料プランもあり
「AWA」は、対応曲数5000万以上で、世界最大をうたうコンテンツ数が魅力だ。月額960円のスタンダードプランの他、コンテンツの一部を月間20時間まで再生できるフリー(無料)プランも用意されている。
筆者独自調査では、99アーティスト中84組対応で、全10アプリ中4位。洋楽はほぼ網羅しているが、邦楽に関しては若干“穴”があったことが響いた。ただ、再生時間や範囲に制限はあるものの、広告表示の一切ないフリープランがあることは非常に大きな魅力だ。
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