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「ギガの壁」を超えなかったが「家の壁」は超えたWiMAX 2+5分で知るモバイルデータ通信活用術(1/2 ページ)

UQコミュニケーションズが、新型のWiMAX 2+ルーターを2機種発表しました。下り通信での「ギガの壁」は超えられなかったものの、今までの機種よりも電波強度が強くなったことで「家の壁」を超えられる可能性が高まりました。

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 UQコミュニケーションズ10月30日、NECプラットフォームズ製の「WiMAX 2+」ルーター2機種(据置型とモバイル型)を発表しました。

 今回は、11月に発売されたモバイル型の「Speed Wi-Fi NEXT WX05」の新機能を中心に紹介します。

(記事中の通信速度は全て理論値)

HOME 01とWX05
NECプラットフォームズ製の「WiMAX HOME 01」(左)と「Speed Wi-Fi NEXT WX05」(右)

UQの新ルーターの速度は今まで通り しかし……

 今回UQが発表したのはWX05と、据え置き用の「WiMAX HOME 01」です。後者はNECプラットフォームズ製としては初めての据え置きタイプです。

 今回の発表は、NTTドコモの「Wi-Fi STATION HW-01L」の発表後だったため、「WiMAX 2+も(au 4G LTEエリアの力を借りるにしても)下り1Gbpsを超えるかも……」と期待していたのですが、結局両機種とも従来モデルと通信速度は変わりませんでした。

HW-01L
NTTドコモのHW-01Lは(記事掲載時点で)日本最速のルーター

 対応しているWi-Fi(無線LAN)の通信速度や規格、連続通信時間など主要なスペックには大差がないことを考えると、WX05については同じくNECプラットフォームズ製の「Speed Wi-Fi NEXT WX04」のマイナーアップデートと言われても仕方ない面もあります。現に、表で主要なスペックを並べると「え、どこが変わったの?」と思うぐらいに同じ数値が並びます。

比較表
WX04とWX05の主要スペック。変わっていない……

 しかし、WX05(とHOME 01)には「WiMAXハイパワー」という機能が新たに搭載されています

 WiMAXハイパワーは端末側の電波送信出力を大きくすることで、実効通信速度(スループット)を改善する機能。「WiMAX」規格用の通信製品では一部対応していたのですが(懐かしいですよね)、WiMAX 2+規格の製品では初採用なのです。

 UQの説明によると、WiMAX 2+の電波が届きにくい屋内などの環境下において、通信速度を約20%改善する効果があるそうです。

イメージ図
「WiMAXハイパワー」のイメージ図

 WiMAX 2+は、エリアマップやサービスエリア判定では問題がないように見えても、建物の中で利用すると電波が弱くなり通信速度がイマイチということがあります。WiMAXハイパワーへの対応によって、このような時の通信速度が改善します。

こんな環境でも通信速度が改善
電波の入りづらい写真のような環境下でも、通信速度(品質)が改善(イメージです)
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