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コラム

iPhoneのバッテリーを特別価格の3200円で交換したらどうなった?(1/2 ページ)

Appleが2018年12月31日まで実施していた「特別有償バッテリー交換プログラム」だが、駆け込み需要が殺到するなどで話題を集めていた。その騒ぎに気軽に参戦した筆者のいきさつをお届けしよう。

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 2018年12月31日に終了した、Appleの「特別有償バッテリー交換プログラム」を利用した方はどれくらいいるでしょうか。「なかなか予約が取れない」「Apple Storeへの来店修理もままならない」などで話題を集めていました。

 これは、2017年12月にAppleがiPhoneシリーズに旧製品でiOSのアップデートに伴い動作速度を意図的に落としていたこと、それを開示しなかったことについて謝罪し、バッテリー交換費用の値下げや、バッテリーの状態を把握できるような機能を提供する(iOS 11.3から)といった施策の発表を受けてのことです。

iPhone
Appleのサポートページ(バッテリーの交換)

 具体的には、従来8800円(税別、以下同)だった交換費用(2018年9月に2019年1月から5400円に値下げと発表)が3200円で提供されました。対象機種は、iPhone SE、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone Xで、保証対象外でもバッテリー交換が3200円で受けられるというものです。

 その結果、2018年だけでiPhoneのバッテリー交換が1100万台にも上り、ティム・クックCEOが投資家に向けた手紙で「iPhoneの買い替え需要が振るわなかった原因」にも挙げられているほどでした。

特別有償バッテリー交換プログラムでiPhoneのバッテリーを交換

 実際、筆者も手持ちのiPhone 7 Plusを交換しようとApple Storeや正規サービスプロバイダに来店修理を申し込もうとしましたが、空きがなくバッテリーの交換を見送っていました。交換バッテリーの在庫がなかったり、予約日時に空きがなかったりと理由はいろいろありますが、店頭での即時交換は難しそうでした。

 そこで持ち込み修理を諦め、配送修理サービスに切り替えました。配送修理は、修理期間にiPhoneがなくなってしまうというデメリットがあるものの、申し込みはWebを始めチャットや電話で済み、配送業者が集荷にきてくれます。

 前述したように、申し込みに多くの人が殺到している状態だったため、通常の修理期間は1週間程度で済むはずが「10日もかかった」「1カ月近くかかった」といった報告がちらほら出ている状況でした。

 修理に出すiPhone 7 Plusのバッテリーレベルは84%で、Apple製品限定保証またはAppleCare+の保証対象の場合は無料ですが、すでに保証期間外なので3200円の費用がかかります。ちなみに、送料などはかかりません。

 交換手順はこちらの記事に譲るとして、筆者の場合は2018年12月22日にWebから申し込みを行ったところ、運よく都合が良かった12月23日を選べました。これは幸先がいいかもと一瞬思いましたが、状況判断の甘さを後日悔やむ羽目になるとは、この時点では思ってもいませんでした。

iPhone
筆者のiPhone 7 Plusは保証期間が過ぎているため、バッテリーの交換費用は3200円(当時)かかります

 申し込んだ当日に、Appleから「修理のお申し込み完了」のお知らせメールが届き、配送の状況を宅配便のWebページで確認したところ、修理センターには12月25日に無事到着していました。通常であれば、ここから3〜6営業日で修理が完了して交換済みの製品が配送される見込みです。

 実のところ、iPhoneが回収された時点で筆者の関心が薄れ、バッテリーの問題はこれで解決だなと判断していました。年末の時期が時期だけに、冬休みを挟んで年が明けて成人の日ぐらいには手元に戻るかなと漠然と想定していたのは事実です。

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