Androidスマホおすすめ“5選” 3万円前後の快適ミドルレンジ機種(2019年版)(1/2 ページ)
ハイエンド機種の価格高騰もあり、昨今注目を集めているミドルレンジのAndroidスマートフォン。中でも3万円前後の機種は十分な性能を備えていて選択肢も多いです。その中でも特におすすめな機種を、ポイントと共にご紹介します。
価格が上昇傾向にあるスマートフォン。とりわけ、ハイエンド機種では税別価格が10万円を超えるものも珍しくありません。そのことを受けてか、最近では3万円前後で購入できるミドルレンジ級のAndroidスマートフォンが注目を集めています。
そこで、この記事ではより快適なミドルレンジスマホを選ぶポイントと、それを踏まえた上でおすすめのAndroidスマホ5製品をご紹介します。
(価格は特記のない限り税別です)
メモリとストレージ:少なくとも「3GB/32GB」は欲しい!
以前のスマホはプロセッサ(CPU)の性能が全体の性能を左右していました。現在でもプロセッサは性能を語る上で重要ですが、最近ではメインメモリや内蔵ストレージの容量の方が快適さを左右することが増えています。
メインメモリ(通称「RAM」)は、アプリやデータを一時的に展開する場所。人間でいえば「短期記憶」に相当します。最近はメインメモリを多く使うアプリも多いため、少なくとも3GB以上、できれば4GB以上備える機種がおすすめです。
内蔵ストレージ(通称「ROM」)は、アプリやデータを長期的に保存する場所、人間でいえば「長期記憶」に相当します。昨今、アプリやデータの容量は大きくなる傾向にあるため、少なくとも32GB以上、できれば64GB以上備える機種が頼もしいです。
さらに、内蔵ストレージが足りなくなったときに備えて、microSDメモリーカードを搭載できる機種だとより安心です。microSDの容量は4GB〜256GBまでいろいろありますが、高解像度な写真を撮ったり動画や音楽のファイルを大量に保存したりしない限りは32GBか64GBほどあれば十分です。
サイズ:片手で使いやすい大きさ? 両手で使う大画面?
スマホは手に持って使うもの。本体や画面のサイズ、本体の重量と形状はしっかりチェックしたいポイントです。
まず本体サイズですが、片手で使うなら、横幅が狭いものが握りやすくておすすめです(できれば縦幅も狭い方がいい)。手のサイズにもよりますが、スマホケースを着ける前提であれば、横幅72mm以下がいいでしょう。
一方、両手で使う場合、あるいは画面の大きさを重視するならそこまで横幅にこだわる必要はありません。特に動画や文字の見やすさを求めるなら大画面の機種がおすすめです。
特に片手で使う場合は重さも重要です。軽ければ軽いほどいい……と言いたいところですが実は手に持った時の重量バランスがより重要。軽くてもバランスが悪いと手や指が疲れてしまう一方、逆に重めでもバランスが良ければ思いのほか疲れません。
サイズや重量が良くても、最終的な決め手となるのは本体形状です。手に取る部分は適度な丸みを帯びていると持ちやすくなります。
ともかく、本体そのものを持った際の印象や画面の見やすさは、カタログスペックだけでは分かりません。できる限りキャリアショップや販売店で実機を使って確かめるようにしましょう。
カメラ:画素数は十分 他の部分をよく見たい
最近のスマホはカメラ機能に力を入れている機種が多いです。メーカーごとにいろいろな機能に力を入れていて、特にハイエンドモデルではその競争が激しいです。
その恩恵で、最近では2〜3万円台のスマホもカメラ機能が充実しています。アウトカメラのセンサーは1000万画素超が当たり前で、背景をぼかした撮影ができるデュアルカメラも増えています。自撮りに使うインカメラもフォトプリントにも十分な500万画素以上のセンサーを備える機種も多く、画素数としてはすでに十分です。
暗い場所でもより明るい写真を撮りたい場合は、「F値」(「F」で始まる数字)がより低いカメラを備える機種を、より広い範囲を写したい場合は「広角」をうたうカメラを備える機種を検討してみましょう。
カメラスペックは、メーカーによって「詳しさ」に差があることがあります。F値が書いてある場合は、数値が低いほど暗所に強い傾向にあるので夜景撮影が多い人は参考にしましょう(画像は「moto g6 play」のカメラスペック)
バッテリー:外出が長いなら大容量がいい!
スマホのバッテリーは、基本的に容量が大きければ大きいほど利用時間が長めです。外出が多くなかなかバッテリーを充電できない人は3500mAh以上の大容量バッテリーを備える機種をおすすめします。
一方、バッテリーは容量が大きいと充電に時間がかかります。大容量バッテリーのスマホを買う場合は、できれば「Quick Charge(クイックチャージ)」「USB Power Delivery(USB PD)」といった急速充電に対応しているかを確認しましょう。ただし、本体に付属するACアダプター(充電器)が急速充電に対応していないこともあるので、その点も要チェックです。
Wi-Fi:「5GHz帯」に対応しているとより快適!
当然、安いスマホには安い理由があります。十分な性能があるとはいえ、プロセッサのパフォーマンスはハイエンド機種よりも抑えられていますし、メインメモリやストレージの容量も少なめ。LTEやWi-Fi(無線LAN)の最高通信速度も控え目です。
Wi-Fiは、速度だけではなく「5GHz帯」の規格に非対応であることも珍しくありません。この帯域は廉価モデルでも対応している「2.4GHz帯」と比べて電波の干渉が少なく、特に電子レンジを使っても通信が途切れたり速度が極端に落ちたりしないことがメリットです。
2〜3万円台で5GHz帯のWi-Fiに対応しているということは、それだけでより快適に使えます。スペック表のWi-Fi欄に「11ac」または「11a」(あるいはその両方)という記載があれば、その機種は5GHz帯に対応していることになります。自宅のWi-Fiルーターも5GHz帯対応のものにすれば、サキビキビとした通信を期待できます。
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