本体だけじゃない、アクセサリーもパワーアップしたASUSの「ROG Phone II」:山根康宏の海外モバイル探訪記
ASUSの「ROG Phone II」には、ゲーム利用のための多彩な機能が加わりました。パワーアップしたのは本体だけではありません。空冷ファンやゲームパッドなどのアクセサリー類も一新されたのです。
ASUSが7月23日に北京で発表した「ROG Phone II」は、高いスペックに、ゲーム利用のための多彩な機能が加わった、最強レベルのゲーミングスマートフォンです。しかしパワーアップしたのは本体だけではありません。空冷ファンやゲームパッドなどさまざまなアクセサリー類も一新されたのです。
ROG Phone最大の特徴は、本体を購入すると外付け式の空冷ファンが付属してくることです。この手のアクセサリーは別売されることが一般的ですが、ASUSはROG Phoneの購入者が本体を買ったそのときからハイエンドゲームをプレイすることを想定しているわけです。ROG Phone IIでは、この空冷ファンが「AeroActive Cooler II」と強力なものになりました。
ちなみにROG Phone IIの本体サイズは77.6(幅)×171(高さ)×9.5(奥行き)mm。初代ROG Phoneは76.2(幅)×158.8(高さ)×8.3(奥行き)mmですから、縦方向にかなり大きくなり、幅と厚さは若干増えています。AeroActive Cooler IIは本体側面に2つ並んだUSB Type-C端末を使って装着しますが、ROG Phone IIに初代ROG PhoneのAeroActive Coolerを付けてみると、はめることができました。
しかし電気的には互換性がなく、「付属のクーラーを使いましょう」と画面に警告メッセージが表示されます。ROG Phone IIをしっかり冷やすには、製品付属のAeroActive Cooler IIを使いましょう。装着すると正面に「REPUBLIC OF GAMERS」の表記が見えるのもカッコいい。
さて、一番の進化はゲームパッドです。初代ROG Phoneのゲームパッド「Gamevice for ROG Phone」は左右それぞれのコントローラーが幅広い収縮素材の樹脂でつながっており、ROG Phoneに挟むときは左右に引っ張って挟み込む形状でした。ROG Phone IIではゲームパッドがシステム化され「ROG Kunai Gamepad」と名称も変わっています。構成もコントローラーが分離され、さらに2つのアタッチメントが付属します。
まずは初代モデルと同じ、左右にコントローラーを取り付ける姿にしてみます。ROG Bumperと呼ばれる、本体ケース状のアタッチメントの左右にコントローラーをスライドさせて装着します。すると横長のゲーミングマシンに変身するというわけです。
ROG Kunai Gamepadには、ROG Kunai Holderも付属します。この左右にコントローラーを取り付けると、ワイヤレスのゲームコントローラーとして使えるわけです。Bluetoothや2.4GHzの無線に対応しており、USBによる有線接続もできます。
ゲームプレイをより快適にする2画面拡張ユニットは「TwinView Dock II」となり、本体が薄く軽量化されています。構造がROG Phone II本体を上下から挟み込む簡素な構造になったこともあり、コストダウンが図られ、価格は6990台湾ドル(約2万4300円)。本体をはめ込む形状だった初代ROG Phone用のTwinView Dockの8990台湾ドル(約3万1200円)より2割以上も値段が下がり、買いやすくなりました。
さらにこのTwinView Dock IIには、Kunai Gamepadを取り付けたROG Phone IIが装着できます。ケースだけを付けてどんな様子になるかを見てみると、TwinView Dock IIのROG Phone IIを装着する部分に、Kunai Bumperをはめ込むのです。上下で挟む構造だからこそバンパー付きでも装着できるわけです。本体を付けた状態で合体させると、最強のゲーミングマシンになるわけです。この姿を見たら、ROG Phone II単体ではなく、アクセサリー全部を買いたくなってしまいそうですね。
関連記事
- ASUS、ゲーミングスマホ第2弾「ROG Phone II」 メモリ12GB搭載
ASUSが、昨年11月に日本でも発売したハイスペックゲームスマホの後継機種「ROG Phone II」を発表した。発表されたばかりの「Snapdragon 855 Plus」を採用し、12GBものメモリを搭載する。中国での販売価格は5999元(約9万4300円)から。 - ASUSはなぜ日本でゲーミングスマホを投入するのか? 「ROG Phone」の狙いを聞く
ASUSは、ゲーミングに特化したスマートフォン「ROG Phone」を発売した。両手持ちした際にゲームのコントローラーのように人差し指で操作できるなど、ゲームの操作感にもこだわって開発された。同社が日本でROG Phoneを投入する狙いを聞いた。 - ゲーミングスマホ「ROG Phone」日本上陸 12万円弱で11月23日発売
ASUSが「COMPUTEX TAIPEI 2018」で発表したゲーミングスマートフォンが日本に上陸する。オーバークロックしたプロセッサを始めとして、ゲームを楽しむ上で重要な機能をふんだんに詰め込み、純正オプション品も豊富に用意している。 - パワーとデザイン、合体アクセサリーに興奮! ゲーミングスマホ「ROG Phone」実機レポート
COMPUTEX TAIPEI 2018で発表されたASUSのゲーミングスマートフォン「ROG Phone」。高度なゲームプレイをするのはもちろん、スマートフォンとして使っても快適な操作ができます。実際にこの製品を触ってみると久しぶりにワクワク感が高まりました。 - 圧倒的なスペックを持つゲーミングスマホ「Red Magic 3」が日本にも上陸(※ただし技適なし)
ZTEの関連会社であるNubiaが4月に発表したゲーミングスマートフォン「Red Magic 3」が発売。ZTEも2019年に入りSnapdragon 855搭載のハイエンドフォン「Axon 10 Pro」を発表していますが、Red Magic 3はそれをはるかに超えるハイパフォーマンスなスマートフォンです。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.