2画面に拡張できる「LG G8X ThinQ」発表 2つの画面はどうやって使う?:IFA2019
LGエレクトロニクスが、IFA2019で「LG G8X ThinQ」を発表。「LG DualScreen」というディスプレイ付きのケースに装着すると、“2画面スマホ” として使える。2つの画面で異なるアプリを起動できる他、2画面を連結させた表示も可能だ。
ドイツ・ベルリンで開催中(9月6日〜11日)の世界最大級の家電ショー「IFA2019」にて、LGエレクトロニクスがAndroidスマートフォンの最新モデル「LG G8X ThinQ」を発表した。同モデルの最大の特徴は「LG DualScreen」というディスプレイ付きのケースに装着して、“2画面スマホ” として使えること。IFAのLGブースでも、全モデルがデュアルスクリーン仕様で展示されていた。
DualScreen対応の第2弾モデルとしてリリース
LG G8X ThinQは、型番からは同社のフラグシップ「LG G8 ThinQ」の派生モデルに位置付けられる。しかし実質的には、2019年2月にDualScreenに対応する5Gスマホとして発表された「LG V50 ThinQ 5G」の後継モデルともいえる。LGの説明員によると「LG V50 ThinQは5G対応のため販売地域が限られるが、LG G8X ThinQは4G対応で、広いマーケットでの展開を想定している」とのこと。なお、韓国ではLG G8X ThinQの5G対応モデルが発売され、機種名は「LG V50S ThinQ」になるという。
LG G8X ThinQは、6.4型の有機ELディスプレイを搭載し、解像度はフルHD+(1080×2340ピクセル)。サイズは75.8(幅)×159.3(高さ)×8.4(奥行き)mmで、重さは192g。Dual Screenに装着しない状態でも、やや大きめの端末だ。
別売のDualScreenにはUSB Type-C端子があり、LG G8X ThinQを結合できる。なお、DualScreen側のディスプレイも6.4型で解像度も同じだ。ただし、HDRに対応するのは本体のディスプレイのみ。DualScreen単体の重さは134gだ。
2画面の使い方は自由自在
2画面の使い方はV50 ThinQ 5Gと同様で、2つの画面で異なるアプリを起動できる他、2画面を連結させた表示も可能。ゲームをプレイする際は、本体側のディスプレイに操作パッドを表示することもできる。軽くて薄いDualScreen側のディスプレイが上になるので、手にしたときの安定感もよい。ヒンジは360度に曲げられる仕様で、2つのディスプレイが見える状態で卓上に立てて、向き合う人が異なる画面を見ることもできる。
標準+広角のデュアルカメラを搭載
アウトカメラは、標準(1200万画素/F1.8)+広角(1300万画素/F2.4)のデュアルカメラで、光学式手ブレ補正に対応。センサーサイズが大きめで暗い場所での撮影に強い他、1/480秒のシャッタースピードで被写体を捉えられることや、4Kのタイムラプスビデオを撮影することも可能。インカメラは3200万画素でレンズのF値は1.9。自撮りを楽しむにも十分なスペックを備えている。
なお、デュアルスクリーンならではの機能として、アウトカメラでポートレートを撮影する際、撮られる側もディスプレイで写り具合を確認できる。さらに、動画撮影中に2つのカメラを切り替えられる機能も備えている。
新たに“第3のディスプレイ”を追加
OSはAndroid 9.0。プロセッサはSnapdragon 855で、メインメモリは6GB、内蔵ストレージは128GBという構成。4000mAhの大容量バッテリーを内蔵し、DualScreenにも本体から給電する。
DualScreenの背面には2.1型のモノクロディスプレイが搭載されている。これは「Cover Display」と呼び、V50 ThinQ向けのDualScreenにはなかったものだ。ディスプレイが見えないように閉じた状態でも、このCover Displayで現在時刻や通知などを確認できる。
なお9月10日現在、LG G8X ThinQの発売時期、地域、価格は発表されていない。日本発売も未定だが、4G対応モデルなので、可能性はあるだだろう。
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