プロフェッショナル モバイル 過去記事一覧
検索
レビュー

機内でもハッキリ聴ける? ノイキャン対応「AirPods Pro」を数日使って感じたこと (1/2)

「AirPods Pro」は、待望のアクティブノイズキャンセイリングに対応した。ノイズキャンセリングモードではかなりはっきりと環境音が消されるので、地下鉄で使えば、電車の走行音はほとんど気にならない。OSレベルでの連携によってスムーズに機能することもメリットだ。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena

 Appleの新たなフルワイヤレスイヤフォンの「AirPods Pro」は、待望のアクティブノイズキャンセイリングに対応した。早速、同イヤフォンを数日間使用してみたので、従来のAirPodsとの比較を織り交ぜつつ、使用感についてまとめたい。

AirPods Pro
「AirPods Pro」

バッテリーケースは容量が大きくなった

 まず、AirPods Proのバッテリーケースは、AirPodsよりも横長になった。シリーズの中ではサイズアップしているが、それでも60.6(幅)×45.2(高さ)×21.7(奥行き)mmだ。一般的なワイヤレスイヤフォンのケースと比べるとかなり小さい方だと思う。ポケットに入れて持ち運ぶ上で、あまり支障はないだろう。ただし、従来のAirPods向けにケースカバーは流用できない。

AirPods Pro
左から順に、AirPods ProのWireless Charging CaseとAirPodsのWireless Charging Case

 ケースのバッテリー容量は、フタの裏側に519mAhと記されていた。春に発表された従来モデルのワイヤレス充電対応バッテリーケースでは393mAhだったので、差は100mAhちょっと。イヤフォン本体の連続使用時間は、アクティブノイズキャンセリングを有効にした場合で最大4.5時間で、従来モデルの最大5時間より少し短くなってはいるが、ケースでの充電を繰り返すことで「24時間以上の再生時間」はキープしている。

 LEDのインジケーターはフタが開く側に付いていること、またQi規格のワイヤレス充電に対応していることなどはしっかり踏襲している。

AirPods Pro
イヤフォン本体の軸を収納する位置が異なる。赤線を引いたあたりが軸になる

 バッテリーケースを開くと、イヤフォン本体が収納されているが、従来のAirPodsと比べて向きが微妙に異なる。従来モデルでは軸部分を中央に寄せるようにして収納する構造になっていた。一方、AirPods Proでは、軸部分が外側に離れるようになっている。従来のAirPodsを使ってきた人は、慣れるまで戸惑うかもしれない。

 とはいえ、ケースからの出し入れから耳への着脱まで、イヤフォンの向きを変えなくてよくなったわけなので、慣れたらこちらの方が分かりやすいとは思う。

イヤフォンで押さえておきたい構造的な変化は3つ

 続いて、イヤフォン本体について。サイズはAirPods Proの方がひと回り小さい。軸はわずかに短くなり、装着時に伸びる角度もより自然になった印象だ。良くも悪くもAirPodsのアイデンティティーとも言えた“装着時の見た目のインパクト”は控えめになったのではなかろうか。

AirPods Pro
AirPods Pro(左)とAirPods(右)
AirPods Pro
AirPods Pro(左)とAirPods(右)の装着時の印象の違い

 本体に関して押さえておきたいポイントは、見た目の変化を除くと大まかに3つある。

 1つ目はイヤーチップが搭載され、カナル型のインイヤータイプになったことだ。音質やノイズキャンセリングの実装を優先すれば、必須の改良だったといえる。これにより、外耳道にぴったりと密着するような装着感が得られる。

 ただし、こうした装着感に関しては、人によって好みが分かれるところ。そのため、全ての面でAirPods Proの方が素晴らしいとは言い切れない。従来のAirPodsの方が軽くて快適だと感じる人もいるだろう。

 なお、イヤーチップはシリコン製ではあるが、根本のみ硬めの樹脂で、本体にカチッとハマるような構造になっている。正しく装着すれば、そう簡単には外れないので、カナル型イヤフォンのイヤーピースでありがちな「カバンの中でイヤーピースが外れてどこかに行ってしまった」という事態は起こりにくい。

AirPods Pro
イヤーチップ(イヤーピース)は3サイズが付属し、標準では中間のサイズが装着されている。カチッと固定する部分は楕円形になっているので、装着時には向きを合わせて行おう

 2つ目は、マイクが2つ搭載されており、ノイズキャンセリングや外部音取り込みモードに活用されていること。側面の黒い模様の部分と耳の中に入る先端部に、1つずつマイクが備わっている。

 例えば、ノイズキャンセリングモードでは、外部のノイズを外のマイクで認識し、アンチノイズによって耳の中に届く前にそれを打ち消す。また、それでも内部に入るノイズを内側のマイクでで拾い、さらに打ち消す。こうした処理が1秒間に200回行われる。

 「外部音取り込み」モードでは、マイクで拾った環境音が自然に調整されて音が耳に届く。クリアに、タイムラグも一切なく外の音が聴こえるので、まるでイヤフォンをつけていないかのような感覚になる。もし街中や人混みを歩くときにAirPod Proを使うなら、安全のためにこちらのモードに切り替えるよう心掛けたい。

AirPods Pro
側面の黒い模様が外向きのマイクだ

 3つ目は、イヤフォン単体での操作方法が異なること。従来のAirPodsでは軸を指でトントンとタップして操作していた。しかし、AirPods Proではこの軸タップ操作が廃止されている。代わりに軸の一部平らになった部分に、感圧センサーが内蔵されており、ここを指でつまむことで操作できる。なお、センサー部をうまくつまめたときには、「カチッ」というか「ピコッ」という小さな音が鳴る。

 例えば、長つまみでは、先述のノイズキャンセリングモードと外部音取り込みモードを切り替えられる「ノイズコントロール」操作が可能だ。短く1度つまむと再生と停止、2度つまむと次曲にスキップ、3度つまむと前の曲に戻る。設定からカスタマイズできるのは長つまみのみで、割り当てられるのはノイズコントロール以外では「Siri」だけだ。

AirPods Pro
AirPods Pro軸の平らな部分をつまんで操作する
       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったらITmedia Mobileに「いいね!」しよう
ページトップに戻る