Huaweiから約5万円の5Gスマホ「Honor V30」シリーズ登場 中国の5G普及をけん引:山根康宏の海外モバイル探訪記
Huaweiのサブブランド「Honor」にも5G対応スマートフォンが加わりました。トリプルカメラを搭載した「V30 Pro」と「V30」の2モデルは、外観とサイズはほぼ同等、カメラスペックなどが異なります。中国の5Gユーザー増加をけん引するモデルになりそうです。
Huaweiのサブブランド「Honor」にも5G対応スマートフォンが加わりました。トリプルカメラを搭載した「V30 Pro」と「V30」の2モデルは、11月26日に発表された中国国内向けの5G対応スマートフォンです。両者は外観とサイズはほぼ同等、カメラスペックなどが異なります。
V30 Proの本体サイズは75.8(幅)×162.7(高さ)×8.8(奥行き)mm、V30 Proは75.8(幅)×162.7(高さ)×8.9(奥行き)mmと厚さが若干異なる以外は同等で、重量はそれぞれ213g、206gです。プロセッサは、Huaweiの最新モデル「Mate 30」シリーズと同じKirin 990を搭載。Honorシリーズも、もはや上位モデルはメインラインのモデルと変わらないスペックとなっています。ディスプレイは1080×2400ピクセル、アスペクト比は20:1とさらにワイドになっています。
インカメラは3200万画素+800万画素のデュアルで左隅に横向きに並んでおり、パンチホールデザインでディスプレイに埋め込まれています。この形状はGalaxy S10+でもおなじみですが、慣れれば目立たないもの。インカメラの性能はなかなかのものです。
200gを超える重量は手に持ってみるとやはり重さを感じます。本体右側面には指紋認証センサーを搭載しています。ディスプレイ埋め込み型にしなかったのはコストを考えてのことでしょうか。中国での価格はV30のメモリ6GB+ストレージ128GBモデルが3299元(約5万1400円)、8GB+128GBモデルが3699元(約5万7600円)。V30 Proは8GB+128GBモデルが3899元(約6万700円)、8GB+256GBモデルが4199元(約6万5400円)です。
V30 Proのアウトカメラは4000万画素+1200+800万画素。それぞれ広角+動画用+望遠(3倍)という組み合わせで、ハイブリッド5倍、デジタル30倍ズームが可能です。最近主流の超広角カメラは搭載していません。本体カラーはIcelandic frost。他にOcean BlueとGalaxy Blackもあります。
V30のアウトカメラは4000万画素+800万画素+800万画素という構成で、こちらは広角+超広角+望遠(3倍)という組み合わせ。なお、本体のバッテリー容量はV30が4100mAh、V30 Proが4200mAhと異なります。本体のカラバリはV30と同じ3色。
カメラは左隅に配置され、長方形の台座に乗せたデザイン。V30はカメラの下に「40MP 1/1.7" / OIS TELE」と表記がありますが、V30 Proは「DUAL OIS / CINE-LENS」と異なる表記。両者の違いはここを見れば分かります。
V30 Proの5倍ハイブリッドズームで写真を撮ってみました。Huaweiの「P30」や「Mate 30」シリーズ同様にハイブリッドズームでも十分使える絵が撮れます。こうなると超広角がないのがちょっと残念。
2020年は各社から続々と5Gスマートフォンが登場しますが、Honoro V30シリーズの5万円台の価格は大きな魅力。中国の5Gユーザー増加をけん引するモデルになりそうです。
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