本命は「ギガホ」 でも「ウルトラギガモンスター+」「ゆずるね。」も気になる:5分で知るモバイルデータ通信活用術(2/3 ページ)
データ通信容量の60GBへの増量キャンペーンなどに引かれて、NTTドコモの「ギガホ」を契約した筆者。しかし、ソフトバンクの「ウルトラギガモンスター+」や、mineoの「ゆずるね。」も通信容量的な意味で興味深く……。
ギガホのSIMが1枚増える「データプラス」 据置ルーターで使ってみた
気を取り直して、ギガホ(やギガライト)で使えるもう1つのサービスを試してみました。
ギガホやギガライトで契約した回線には、子回線としてデータ通信とSMS(ショートメッセージ)を利用できる「データプラス」(月額1000円)をひも付けることができます。月間のデータ通信容量は親回線と共用で、音声通話はできないものの、タブレットやルーターでの利用、あるいは通話を一切しないスマホでの利用に最適です。
筆者は、ギガホ回線の子回線として、データプラス回線を追加で契約し、据え置き型のWi-Fiルーター「Speed Wi-Fi HOME L02」に入れて運用することにしました。
この組み合わせで運用すると、ギガホのキャンペーンが続く限り、外出中はモバイルルーターで、旅行中や出張時は据え置きルーター経由で月間60GBの通信が可能です。仮に60GBを超過しても、最大1Mbpsの速度で通信が利用できます。
ホテルを始めとする宿泊施設では、最近はWi-Fi接続サービスを標準提供することが一般的です。しかし、室外にWi-Fiアクセスポイントを設置している場合、部屋との位置関係によっては通信品質がいまいちだったり、そうでなくとも利用が集中した際に速度が落ち込みやすかったりします。設備側の設定で特定の通信を制限していることもあります。
複数のWi-Fiデバイスを持ち歩いている場合は、それぞれに接続設定するのも面倒です。頑張って設定しても、ホテル側のポリシーで接続台数に上限が設けられていることもあります。
Windows 10をインストールしてあるPC(※1)やGalaxyスマートフォンなど、1つのWi-Fi接続を複数台のWi-Fiデバイスで共有できるデバイスもあります。それを使えば設定の手間が大きく省けます……が、複数台でシェアしていることを検知すると通信制限を掛ける宿泊施設もあります。
一言でいえば、宿泊施設のWi-Fiサービスは、通信手段としての安定性や確実性に欠ける面があるのです。
(※1)一部、対応しないPC(Wi-Fiモジュール)があります
筆者が導入したギガホ+データプラス(据え置きルーター)の組み合わせは、「そもそも圏外だと使えない」「月間通信容量に制限がある」という欠点こそありますが、宿泊施設側の都合による通信問題は生じないという大きなメリットがあります。
ある意味で、信頼性と安定性は高いネットワークといえます。
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