サブスクリプション契約経験、トップは「動画サービス」で「価格」を重要視――MMDの調査から
MMD研究所がサブスクリプション(定期契約)サービスに関する利用動向調査の結果を発表。一番契約経験が多くなったのは動画のサブスクリプションサービスで、契約継続の決め手として1番大きかったのは「価格」だった。
MMD研究所は2月26日、「2020年2月 サブスクリプションサービス利用動向調査」の結果を発表した。調査対象はスマートフォンを所有する15歳〜69歳の男女8381人。
対象者に契約経験があるサブスクリプション(定期契約)サービスをジャンル別に聞いた所、一番回答が多かったのが「動画サービス」で33.6%となった。それに次ぐのは「音楽サービス」で23.9%、3番目に多かったのは「書籍サービス」で13.6%となった。
さらに、サブスクリプションサービスについて「月額どのぐらいなら有料契約を検討するか?」をサービス種別ごとに聞い所、5割以上が「いくらでも有料契約はしない」と回答した。有料契約を検討するとした人の多かったサービスは多い順に「動画サービス」(42.7%)、「音楽サービス」(34.9%)、「書籍サービス」(27.4%)となった。金額別に見ると、どのサービス種別でも「1000円未満」がどのサービスも最も多かった。
サブスクリプションサービスの有料契約をしたことがあるという3380人を抽出し、契約時に重要視する点を複数回答で聞いた所、「価格」が60.5%と一番多くなった。その他、「商品の豊富さ」(48.0%)や「お得さ」「使いやすさ」(各29.3%)を重視する人が多かった。
その有料契約を継続する際に重要視する点も複数回答で聞いた所、やはり最も多かったのは「価格」で、57.6%だった。その他「商品の豊富さ」(41.4%)や「使いやすさ」(23.5%)を挙げる人が多かった。
サブスクリプションサービスの有料契約のきっかけは「テレビや雑誌等で見かけて良いと思ったから」、 解約を考えたきっかけは「欲しい商品(サービス)が少なくなった、または無くなったから」が最も多かった。
続いて、グルメ・美容・ファッションのいずれかのサブスクリプションサービスの有料契約経験があると回答した134人を抽出し、メインで利用しているサブスクリプションサービスを有料契約しようと思ったきっかけを複数回答で聞いた。「テレビや雑誌等で見かけて良いと思ったから」が25.4%と最も多く、次に「知り合いからの口コミ」が23.1%、「サービスが良さそうだから」が22.4%となった。
さらにメインで利用しているサブスクリプションサービスの解約を考えたことがあるか聞いたところ「解約を考えたことがある」が88.2%、「解約を考えたことはない」が11.8%となる。
そこから、「解約を考えたことがある」と回答した110人を抽出し、解約を考えたきっかけを複数回答で聞いた。「欲しい商品(サービス)が少なくなった、または無くなったから」が31.8%と最も多く、次に「あまりお得感を感じなくなったから」が26.4%、「価格が高くなったから」と「サービスに飽きたから」が21.8%となった。
グルメ・美容・ファッションのサブスクリプションサービスの有料契約経験があると回答した男女134人を抽出し、メインで利用しているサービスの満足度について聞いた所、満足している項目の上位は「価格」で44.8%、次に「キャンペーン」と「サービスへの信頼性」が41.0%となり、総合満足度の満足している割合は4割以上となった。
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