約8割が週に1回以上キャッシュレス決済を利用、ポイントのたまりやすさを評価 JCB調査から
ジェーシービー(JCB)は、3月26日にキャッシュレス・ポイント還元事業に関する調査結果を発表。一般消費者の約8割が週に1回以上キャッシュレス決済を利用し、9割以上の経営者と自営業者が事業終了後も継続したいと回答した。
ジェーシービー(JCB)は、3月26日にキャッシュレス・ポイント還元事業に関する調査結果を発表した
対象は全国20〜60代の一般消費者1000人、20〜60代の特定職業従事者(コンビニ/居酒屋のレジ業務担当/タクシー運転手)300人、会計を伴う業態でキャッシュレス決済を導入している経営者・自営業142人。調査期間は3月13日〜3月15日となる。
一般消費者にキャッシュレス決済の利用頻度を聞いたところ、全体の約8割(78.7%)が「週に1回以上」、全体の3割以上(31.0%)が「1日に1回以上」と回答。キャッシュレス決済で感じたことは「キャッシュレス決済対応のお店が増えた」(58.0%)が最も高く、次いで「ポイントがよくたまる」(52.1%)、「少額でも気にせず使える」(46.7%)となり、2019年12月のデータと比較すると「ポイントがよくたまる」は15.7%上昇した。
約6割がキャッシュレス決済が使えないと「来店意欲が減少する」、約4割(42.2%)が「キャッシュレス利用ができないとわかって来店をやめたことがある」と回答。約8割がキャッシュレス・ポイント還元事業の対象店舗でキャッシュレス決済を利用していることも分かった。利用頻度の変化について聞いたところ、全体の約6割(59.4%)が「増えた」と答え、特に20代と30代では約3割が「非常に増えた」と回答している。
一般消費者の85.5%が「キャッシュレス・ポイント還元事業終了後もキャッシュレス決済を利用する」と回答。理由の1位は「ポイントがよくたまる」(49.6%)、2位は「会計がスピーディー」(37.2%)、3位は「少額でも気にせず使える」(37.0%)という結果になった。
会計業務の担当者に「勤務している場所にキャッシュレス決済があった方がいいと思うか」と聞いたところ、約9割(88.6%)が「あった方がいい」と回答。理由の1位は「お釣りのミスがなくなる」(60.5%)、2位は「会計の手間が減る」(53.0%)、3位は「会計が早くなる」(49.2%)となった。また「現金支払いとキャッシュレス決済のどちらが楽か」は、全体の約7割(75.0%)が「キャッシュレス決済の方が楽」と回答し、全体の85.0%がキャッシュレス決済を「金額に関係なく利用してほしい」と回答している。
自営業者に「キャッシュレス決済を利用してよかったと思うこと」について聞いたところ、1位は「会計トラブルが減った」(33.8%)、2位は「利用金額が増加した」(31.0%)、3位は「サービス向上につながった」(28.9%)に。キャッシュレス・ポイント還元事業の終了後もキャッシュレス決済の利用を継続したいか聞いたところ、9割以上(90.8%)が「継続したい」と回答した。
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