携帯各社、7月3日からの大雨に伴う支援措置 支払期限延長や手数料減免など
NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、楽天モバイルは、7月3日から発生した熊本県・鹿児島県を中心とする大雨への支援措置を発表。支払期限の延長や故障の修理料金などの一部減額を行う。
NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、楽天モバイルは、7月3日からの大雨に伴う支援措置を発表した。対象は災害救助法が適用された熊本県や鹿児島県の一部地域に「契約者住所」「請求書送付先」などがあるユーザー。
NTTドコモ
7月4日〜7月31日の期間、速度制限のユーザーは速度制限を解除し、利用可能データ量の上限に到達しても速度制限にかからなくなる「災害時データ無制限モード」を実施。「5Gギガライト」「ギガライト」「ベーシックパック」「ベーシックシェアパック」「ビジネスベーシックシェアパック」「ケータイパック」利用者は、「災害時データ無制限モード」の発動までに利用したデータ量に応じた利用料金が適用となる。
携帯電話の付属品を破損・故障・紛失した場合は電池パック・ACアダプタ・DCアダプタ・ポケットチャージャーなどを無償で提供し、故障修理代金の一部減額やケータイ補償サービスの申込受付を対象地域のドコモショップで行う。また「契約事務手数料(契約変更)」「登録等手数料(機種変更)」「UIM再発行時の手数料」、ケータイデータ復旧サービス、代替機賠償金を無料化し、各種手続きの際に本人確認書類が不足した場合も後日確認を条件に受付する。
利用料金をドコモショップ、コンビニエンスストア、金融機関の窓口で支払っている場合、2020年7月請求(2020年6月利用)分の支払期限を8月31日まで延長する。
KDDI
各種請求書を窓口で支払っている場合、請求書送付先が災害救助法適用地域のユーザーは2020年7月請求分(2020年6月利用分)の支払期限を8月31日まで延長。全国のau取扱店では新規契約事務手数料、機種変更手数料、端末増設手数料、ICカード発行手数料、au IC カード再発行手数料を減免し、全国の修理受付拠点(au ショップ・トヨタ au 取扱店など)で破損・故障した携帯電話機の修理費用を一部軽減する。
被災したユーザーが新規・機種変更・端末増設を希望する場合は全国のau取扱店で移動機購入時の特別割引を行い、ACアダプタを対象地域のauショップで無料提供。PC・スマホなどのデータ復旧に係る支援を行い、全国のau取扱店では災害を理由とした確認書類(免許証など)の不足があった場合も受付を行う。それぞれ期間は7月4日から8月31日まで。
ソフトバンク
各種請求書の利用料金を窓口で支払っている場合、支払期限を請求書記載の日付から1カ月延長。災害により携帯電話機などの交換または修理を希望する場合は加入サービスや機種などに応じて費用を一部減免または無償化し、全国の店舗で7月6日から受付していく。
熊本県の八代市総合体育館(八代トヨオカ地建アリーナ)、千丁コミュニティセンター 、人吉スポーツパレスの避難所では無料充電サービスとWi-Fiサービスを提供している。
楽天モバイル
「組み合わせプラン(NTTドコモ回線/au回線)」の利用者が契約プランのデータ容量を超えた場合、7月31日までのデータチャージ購入分から5GBまでを後日請求金額から減額対応。MNO/MVNOサービスの個人利用者は、8月31日まで「SIMカード再発行手数料」「契約事務手数料」の金額分を後日請求金額から減額対応する。例として2020年8月請求(2020年7月利用)分は、10月請求(2020年9月利用)分から減額処理を行う。
8月31日まで「楽天モバイルショップ」で各種手続きを行う際に身分証明書の提示は不要とし、利用者の申し出により2020年7月請求(2020年6月ご利用)分について、請求書の支払期限を2020年8月31日まで延長する。受付電話番号は050-5212-6915(営業時間:9時〜20時/年中無休)。
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