新しいタクシー配車アプリ「GO」が9月に登場 「JapanTaxi」と「MOV」を統合
Mobility Technologiesが、新しいタクシー配車アプリ「GO」を9月にリリースする。同社が提供する「MOV」がベースで、「JapanTaxi」対応事業者の一部を含む全国17エリアから対応を開始する。
Mobility Technologiesは9月をめどに、新しいタクシー配車アプリ「GO」をリリースする。旧DeNAが開発した「MOV」アプリをベースに、旧JapanTaxiが開発した「JapanTaxi」を順次統合していくことになる。
このアプリはDeNAとJapanTaxiのタクシー配車アプリ関連事業の統合に伴い登場する。当初は2020年度後半にリリースする予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴いタクシー業界が受けたダメージの回復に貢献すべく、対応エリアや機能を絞って前倒して提供することになったという。
先述の通り、GOアプリはMOVアプリがベースとなる。MOVに対応するタクシー事業者のタクシーの配車依頼に加えて、JapanTaxiに対応するタクシー事業者への配車依頼にも順次対応していく。
サービス開始当初は、MOVがサービスを提供しているエリアに、JapanTaxiアプリからタクシーに直接配車注文を送信できる「JapanTaxi DRIVERS’」の対応エリアの一部を加えた全国の17エリア(東京、神奈川、埼玉、千葉、群馬、茨城、京都、大阪、兵庫、滋賀、愛知、奈良、宮城、三重、岐阜、広島、福岡)で配車サービスを利用できる。2020年末にかけて、対応エリアや機能の拡充を図っていくという。
なお、先述の通りGOアプリのJapanTaxi対応事業者への対応は順次行われるため、当面の間JapanTaxiアプリはサービスを継続する。全事業者がGOアプリに対応した時点でJapanTaxiアプリはサービスを終了する予定だが、その時期は改めて告知される。
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