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ソフトバンクなど3社、モジュールを内蔵した5G基地局用の「看板アンテナ」を開発
ソフトバンク、三協立山、日本アンテナが、5G基地局用の「看板アンテナ」を共同開発した。看板にアンテナモジュールを内蔵しており、通常の看板設置と同程度の工数で各種施設に5Gアンテナを設置できる。
ソフトバンク、三協立山と日本アンテナは9月10日、5G基地局用「“見えない”看板アンテナ」を共同開発したことを発表した。3社共同で特許を出願しているという。
この看板アンテナは5G用のアンテナモジュールを内蔵し、軽量かつ薄型のため景観を損なわずにコンビニエンスストアなどの商業施設、駅や駐車場などに設置できる。設置工数は通常の看板と同程度のため、低コストでスピーディーな基地局展開を実現するという。広告機能を優先するため、設置場所や設置方向には制約もあるが、電波の放射方向は柔軟に調整できるという。
看板アンテナのサイズは約140(幅)×130(高さ)×50(奥行き)mm、重量はケーブル、看板への取り付け部材、付属品を除いて約0.4kg。ソフトバンクは看板アンテナを用いた5G基地局の運用、三協立山(タテヤマアドバンス社)は看板アセットの提供・活用、日本アンテナは看板内蔵アンテナの開発・製作で協力する。
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