LINE Pay、LINEのトーク画面で銀行口座の本人確認 2021年夏頃に導入へ

LINE Payは、銀行口座保有者へ継続的な顧客管理が行える金融機関向けサービスを2021年夏に提供開始予定。LINE Payのオンライン本人確認（e-KYC）サービスなどを応用し、LINE公式アカウント上で実施できる仕組みとなる。

[エースラッシュ，ITmedia]

　LINE Payは、10月6日に銀行口座保有者へ継続的な顧客管理が行える金融機関向けサービスについて発表した。提供は2021年夏頃を予定している。

「継続的な顧客確認」サービスフロー図

　本サービスはLINEのAIテクノロジーブランド「LINE CLOVA」が提供するAI技術と連携し、LINE Payのオンライン本人確認（e-KYC）サービスなどを応用してLINE公式アカウント上で実施。具体的にはLINE Payが金融機関から委託を受け、対象顧客へ本人確認依頼の通知、トーク画面内での本人確認を行い、その結果を金融機関へフィードバックする。この本人確認の前に金融機関のインターネットバンキングログインなどを用いた本人認証もあわせて行うことで、なりすまし犯罪などの防止策とする。

　金融機関は本サービスを金融口座悪用対策の一環としてだけでなく、金融商品の案内や住所変更などバックヤード業務の効率化やプロモーションの最適化にも活用可能に。同社は将来的に今回の仕組みを応用し、金融以外の領域でもさまざまな認証や簡単な申請、来店予約などをLINE上でセキュアに行える環境づくりを目指すという。