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ついに発表! 2020年を代表するスマートフォンは?(2/5 ページ)

2019年12月17日から2020年12月中旬までに発売されたスマートフォンの中からベストな機種を選出する「スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2020」。2020年は「ハイエンド部門」と「ミッドレンジ部門」に分け、各部門で5機種ずつ、最終的に各部門で1機種を選定します。今回は審査員の配点とコメントを紹介。栄冠を手にしたモデルは?

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島氏の配点とコメント

ハイエンド部門

  • iPhone 12 mini:10点
  • Xperia 1 II:6点
  • Galaxy Note20 Ultra 5G:3点
  • iPhone 12 Pro Max:6点
  • iPhone 12 Pro:0点

ミッドレンジ部門

  • iPhone SE(第2世代):10点
  • AQUOS sense4:9点
  • Redmi Note 9S:6点
  • Mi 10 lite 5G:0点
  • TCL 10 5G:0点
島徹
島徹氏

 選考段階でも申し上げていた通り、2020年のハイエンドスマホについて、私は利用者に向いたとがった製品があるとは感じられませんでした。ですので、5G対応と性能、コストパフォーマンスからiPhone 12/12 miniを評価しています。iPhone 12 miniは近年にない、理想のコンパクトハイエンドとして高く評価して10点です。私としては、iPhone 12も同等の評価で推したいのですが。

 他のモデルはあまり評価をしていません。Xpeira 1 IIは、前年のXperia 1と同様にAndroidで使いやすい縦長の大画面を備えて性能も良い。ただし、同じXperiaなら日常の使い勝手やゲーミング性能でより進化した「Xperia 5 II」の方を評価しています。進化点が日常利用する機能の改善より、一般の人が普通には使いこなせないシネマ撮影などが中心なのも評価を下げています。シネマ撮影なら2020年早期に発表した「Xperia PRO」を早く出して、その上で存分にアピールしてほしいところです。一眼デジタルカメラαでリグを組んで待っていますので。

 iPhone 12 Pro/12 Pro Maxですが、12 Proは12と比べて重量が増すなど使い勝手を損ねているわりに、カメラ性能に変化が見られず12 Pro専用機能をあまり生かせません。自分も12 Proを買っておいて何ですが、全く評価できないです。本当にカメラや12 Proの機能が必要なら、大型でもカメラ性能に手の入ったiPhone 12 Pro Maxを買えという話です。ただ、Xperia 1 IIと同じく日常使いで万人受けするモデルではないので同等の点数です。

 「Galaxy Note20 Ultra 5G」に関しては、ペン入力からWindowsとの連携まで特にビジネス用途での使い勝手の改良は素晴らしいです。ただ大き過ぎるカメラや、日本ではゲーミングも押す割にイヤフォン端子すらないなど、全部入りプレミアムハイエンドにしたことでバランスや魅力が損なわれたという評価です。

 ミッドレンジについては、iPhone SE(第2世代)と「AQUOS sense4」で迷いました。SEは「バントをしたらホームラン」のようなモデル。日本のコロナ禍も含む市場変化が生まれたちょうどのタイミングで、多くの人が使い慣れた高性能な指紋認証センサーモデルの投入と、2020年の環境が全て味方をしてくれました。一方のsense4は、日本向け仕様は全部備えていてスタミナも良好かつ、生産台数の努力もあり高コスパが魅力。悩みましたが、2020年の状況と私は性能を求める部分もありSEを10点にしました。

 逆に、SEやsense4が存在して2万円割引もある今の市場で、2万円台以下のモデルにどこまで価値があるのか懐疑的です。ただ「Redmi Note 9S」はその中でも高いコストパフォーマンスと性能を実現しており、点数を入れています。

佐野氏の配点とコメント

ハイエンド部門

  • iPhone 12 Pro Max:10点
  • Xperia 1 II:8点
  • iPhone 12 mini:7点
  • Galaxy Note20 Ultra 5G:0点
  • iPhone 12 Pro:0点

ミッドレンジ部門

  • iPhone SE(第2世代):10点
  • AQUOS sense4:9点
  • Mi 10 lite 5G:6点
  • Redmi Note 9S:0点
  • TCL 10 5G:0点
佐野正弘
佐野正弘氏

 ハイエンドで一番点数を入れたのはiPhone 12 Pro Maxですが、これはPro/Pro Maxを両方含めての評価です。それほどXperia 1 IIやiPhone 12 miniとの差はないと思っています。5G時代に何が出てくるかというと、直近では「プロユース」が1つあるのかなと思っていて、そういう部分を明確に表しているPro MaxとXperiaを高く配点しました。個人的に一番欲しいのはiPhone 12 miniです。でも、買ったのは「iPhone 12」です(笑)。

 ミドルも同じような感じで、正直、iPhone SE(第2世代)とAQUOS sense4にはあまり差はないです。性能や流通を加味すると、SEの方が強いだろうという意味で1点多くしました。あとはXiaomiに入れていますが、Redmi Note 9Sの安さと「Mi 10 lite 5G」でキャリアに入りこんだことのどちらのインパクトが大きいかと考えると、後者だろうと思いましてそちらに点数を入れています。

村元氏の配点とコメント

ハイエンド部門

  • iPhone 12 mini:10点
  • Xperia 1 II:8点
  • iPhone 12 Pro Max:7点
  • Galaxy Note20 Ultra 5G:0点
  • iPhone 12 Pro:0点

ミッドレンジ部門

  • Mi 10 lite 5G:10点
  • TCL 10 5G:8点
  • Redmi Note 9S:7点
  • AQUOS sense4:0点
  • iPhone SE(第2世代):0点
村元正剛
村元正剛氏

 特に説明はないです(笑)。選考のときと一緒で変わらない。ベスト3だけにしようと思って3機種にのみ配点しました。

 iPhone 12 miniはコンパクトで、iPhoneの新モデルの中で一番安い。2020年の象徴的な存在だなと思い10点にしました。

 私自身はminiを既に買ったのですが、まだ買うかもしれないと思っているのがiPhone 12 Pro Max。5Gの時代なので大画面でNetflixを見ることもあるだろうし、個人的には望遠カメラの必要性を感じているので、こちらにも7点を入れました。

 私が推していたXperia 5 IIは選考段階で落ちてしまいましたが、Xperia 1 IIも同じように持ちやすいサイズ感や、カメラの操作性についてはまとまりが非常に良いので、こちらをPro Maxよりも上にしています。

 ミッドレンジについては、選考段階でもRedmi Note 9Sと「TCL 10 5G」の2機種を推していてノミネートにも入ったのですが、到底勝てないと思ったのでMi 10 lite 5Gに10点を入れました。同機は4万円台で、「かえトクプログラム」を適用すれば、さらに安く入手可能。発売時点では一番安い5G端末だったので、安いなりの弱点もあるかと思ったのですが、そうでもなかった。5Gは春に始まったけど、エリアも狭く、端末も高いという印象がありました。そこにみんなが買える5G端末としてドーンと出てきた第1弾だったので、これを1位にしました。Redmi Note 9SとTCL 10 5Gはコスパを評価しています。

 皆さんが1位に推しているのがiPhoneかAQUOSですけれど、iPhone SEは従来デザインを踏襲しただけなので、あまりときめきませんでした。指紋センサーが推されていますが、それって偶然で、コロナのためにしたのではなくて、顔認証を載せられなかっただけだと思うので、そこは評価していません。

 sense4もまとまりが良くて、少し点を入れても良かったですけれど、2→3→4と正常進化できているだけなのが惜しい。もう1つ新しい心を動かされる機能が欲しかったかなというところで、点を入れませんでした。

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